日本人同士の結婚は婚姻届を所轄の市町村役場に提出するだけで完了しますが、国際結婚となると手続きはかなり複雑になります。相手の国によって手続きが違うので、ここでは最近多くなった中国人女性との国際結婚について簡単に述べていきたいと思います。
日本在住の中国女性の場合はこの場合は比較的簡単に手続きができます。
・中国大使館あるいは中国総領事館へ行き「独身証明書」を取得する。
・男性の居住地の市区町村役場へ婚姻届を出す。
・各都道府県にある入国管理局で女性のビザの変更を行う。
一方中国在住の女性の場合はかなり複雑です。男性は必要な書類を日本でそろえ、それをもって中国に行かなければなりません。現地で男女揃って役場に行き必要な書類をそろえて提出します。
提出後数日?数週間で受理されますので、男性はその書類を日本に持ち帰りこれを婚姻届に添えて市区町村役場に提出します。その後に入管で女性が日本へ来るための手続きを行います。順調に行けば手続きを完了してから3?8か月ほどで女性が来日できるようになります。
結婚生活については基本的には日本人同士の結婚と同じです。違う点は、女性が日本のことについてあまり知らないということです。特に中国に在住している女性は日本のことを全く知らないといっていいでしょう。日本の風俗や習慣を一つ一つ教えていってあげる根気が必要であるということです。
日本人男性にはどうも男尊女卑の感覚があるようですが、国際結婚の場合この考えは全く通用しません。お互いに対等であることを認識することが最低の条件となることはいうまでもないことです。
女性の国籍は中国のままとなります。在日の女性も中国からやってきた女性も、市区町村役場で外国人登録を行い、半年から1年に1回、入管でビザの更新を行います。この期間は滞在年数が増えるたびに間隔が広がっていきます。
何の問題もなく安定した生活になってきたとみなされた場合には、ビザの更新が不要となる永住権を申請できます。また帰化申請もできます。帰化とは中国国籍から日本国籍への変更を行うこと。子供が生まれた場合、その子供は自動的に日本国籍となります。