あなたの耳垢は湿っていますか？それともカサカサに乾いたタイプ？
私はというと、湿ったタイプです。耳掻きの端にふわふわの毛がついているのがあるじゃないですか。これを使うとべとべとになってしまって子どもの頃困った記憶があります。
日本人は圧倒的にカサカサタイプが多いのですが、じつは湿ったタイプが本来の耳垢。カサカサ乾燥したタイプは耳垢ではなく、単に皮膚がはがれたものなのです。そしてなんと乾燥タイプの人は耳垢が出ない「突然変異人種」だったのです。そして日本人は約８割がこのタイプ。
湿ったタイプの耳垢はアポクリン腺の働きによるもの。アポクリン腺は腋や陰部にある分泌腺で、この腺の働きが強いとワキガともいわれるものです。人口の80％というカサカサタイプが多い日本人は、その意味でもワキガが少ない、つまり体臭の少ない人種ということがここでも証明されることとなります。
しかし、湿った耳垢を恥じることはありません。耳垢は世界の民族の大半が湿型で、乾いたタイプが多いのは中国北部、韓国や日本など北東アジアに限定されています。湿った耳垢の人は、アジアに限定されない、その他の民族の血を引いていると思えば、グローバルな気分になれるってもんです。またアポクリン腺はフェロモンともいわれ異性をひきつける要因ともなります。つまり子孫繁栄に貢献しているのです。
女性や他人に「あなたワキガ？」と問うことははばかれますが、ちょっと親しくなったら耳垢が湿っているかどうかを聞いてみてはいかがでしょう？「耳垢が湿っている」と答えた人は、ちょっと体臭が強いかもしれません。