郵便局で年賀はがきが発売されています。年賀状はお世話になった人への新年のご挨拶。日本人としては欠かせない年末作業となっています。最近ではメールで済ます人も増えたようですが、ここはやはり手書きの年賀状で心をこめたいところです。
ところで、巷のショップでは年賀状印刷と同時に案内しているのが「喪中はがき」です。喪中はがきは身内に不幸があったときに年賀状を辞退することをお知らせするはがきです。年賀欠礼とも言います。
喪中はがきは年内に届ける必要があるので、早めに用意しましょう。先方でもこの時期は年賀状の準備に入ってしまいますので、喪中のお知らせが遅いと先方がこちらに対して年賀状を出してしまい、喪中なのに年賀状を受け取ってしまうことになります。
これはこちらだけの問題ではなく、先方にも申し訳ない気持ちをさせてしまう惧れがあります。したがって、喪中はがきは、年賀状を用意する前に出す必要があるのです。遅くとも12月10日までには届くようにしたいものです。
喪中はがきを出すか出さないかは、喪中の期間によります。
親(一親等)が亡くなった場合⇒12ヶ月(もしくは13ヶ月)
祖父母(二親等)の場合⇒3ヶ月(もしくは5ヶ月)
この期間に新年1月がかぶる場合は喪中はがきを出します。
ただし、家のしきたりで喪に服する期間が1年間となっている場合はそれに従うのが無難でしょう。また祖父母と親と自分が同居している場合は、親の喪中は1年、自分の喪中は3ヶ月となりますが、親が喪中はがきで自分は年賀状というのも妙な話なので、この場合は親に合わせて、喪中はがきを出すのが心情ではないかと思います。
それでも出すか出さないかを迷った場合。喪中はがきの心は「身内が亡くなって新年を祝う気持ちにならない。申し訳ないが挨拶を辞退させていただきます」というものです。喪中はがきを出すか出さないかの判断はこの心に従うといいでしょう。