日本では黒塗りのセルシオやベンツは公用車や社用車として使うことが多くショーファードリブン(お抱え運転手つき高級車)として定着しています。プライベートで社長が自分でハンドルを握る場合は、同じセルシオやベンツでも白色を選びます。
ところが、中国人の社長はプライベートでも自分で運転する場合も黒塗りのクルマを選びます。これは政府の幹部が乗る車は「大型」「黒塗り」「革張り」が定番だったため、それにあやかったステータスといえるのでしょうか。
ちなみにトヨタが中国で販売しようとした小型車のヴィッツ。これの市場調査をしたときに一番の人気がやはり黒。しかも革張り希望者が殺到。これにはトヨタも苦慮したといいます。
そしてもう一つ、中国人が好きなのが8の数字。中国で8(八)が人気があるのは八が中国語の発音で発財の「発」の発音に似ているからだといわれています。「発財」とはお金もうけのこと。財産を作る、意味があります。
早速、黒塗りの高級車を見たらナンバーを確認してみましょう。8もしくは88、あるいは888または8888など8並びだったら間違いなくその車のオーナーは中国人です。
8好きの中国で行なわれるオリンピック。この北京オリンピックの開幕日が2008年8月8日というのもうなずけます。しかもこの開幕式は8月8日の午後8時8分から行われます。ここまで8並び。中国人は本当に8が好きなんですね。
日本でも八は末広がりにかけて縁起がいいとされますが、どちらかというと7の方が人気があります。ラッキーセブン。
ちなみに「ラッキーセブン」はアメリカの野球がルーツで、ちょうど第七回の攻撃で相手の投手の疲れが出はじめるため、大量得点のチャンスとなるため、この回をラッキーセブンと呼んだのが始まりとされています。