サソリといえば、海老のようなハサミを持ち、尾の先に毒針を持つ忌まわしいイメージを持つ生物です。実際ギリシャ神話でも、強者オリオンは毒サソリにやられてしまいます。冬の星座オリオンは夏の星座サソリ座が出ているうちは現れてこない話は有名です。
サソリは海老に似ていますが、海老ではなくクモの仲間です。クモの仲間は足が8本あることでそれと判別できます。同じくダニも脚が8本、これもクモの仲間です。
本土ではサソリは生息していませんが、南西諸島(八重山の方)では枯れ枝の間などにサソリは生息しており、日本ではヤエヤマサソリとマダラサソリの2種が確認されています。このサソリは蜂の毒程度なので刺されても死ぬことはありません。サソリは主に昆虫を捕食しますが、その昆虫を毒で麻痺させてから食べるのです。その程度の毒なのです。
海外にも約1000種ほどのサソリが確認されていますが、致命的な毒を持つものは少ないです。が、まったく皆無ではありませんので、熱帯地方を旅行するするときには前もって情報を集めた方がよさそうです。サソリは靴の中が好きなようで、よく靴の中に入っているそうです。それを知らずに履くと大騒ぎになりますね。
ちなみにサソリの毒は尻尾に袋状に保たれ、針状の先端から放出します。この針をサソリ自身に刺しますと、サソリは麻痺してしまいます。つまり自分にも効いてしまう毒だったのですね。