～救済機関との連携～
家族の協力を得ても、それだけでは解決しない場合が多いです。そのときには救済機関を利用することを視野に入れましょう。救済機関は法的な解決策を提示してくれます。しかし、多重債務者は借金の背景にある心の問題に配慮する必要があるので、そのあたりは家族の出番。職場や家庭内の問題に起因することもあるからです。専門家はそのあたりの方策も考えてくれますので、借金苦を打ち明けられた家族は遠慮なく、救済機関に相談するといいでしょう。
借りたお金が返せないときは法的措置（債務整理）を採ります。債務整理には自己破産、個人再生、任意整理、特定調停などの方法があります。
なかでも自己破産は裁判所の免責決定を受ければ借金がなくなるので、最も短期に解決できる方法です。ただし、すべての借金を同等に扱うのが原則なので、住宅ローンや勤務先からの借金など、優先的に返したい借金がある場合は、自己破産は避けたい方法です。
法的整理に踏み切る場合に思わぬ障害になるのが家族からの反対。つまり「家」としての対面的な「メンツ」があるのも否めない事実です。しかし、これはあくまでも本人が再生するための方法なのですから、メンツにこだわらず本人と家族が最良の方法を冷静に考えて欲しいと思います。要は本人が借金漬けから卒業させてあげることなのですから。
●主な救済機関
◆都道府県の弁護士会
【東京弁護士会四谷法律相談センター】（有料相談）
http://www.horitsu-sodan.jp/soudan_n/yotuya.html
TEL:03-5214-5152
相談料30分：2,100円（消費税込）
延長15分につき：1,050円（消費税込）
◆都道府県の司法書士会
【東京司法書士会】
http://www.tokyokai.or.jp/index.html
TEL:0120-33-7173（1人20分）
フリーダイヤルによる「クレジット・サラ金問題」の電話相談
相談内容 毎週月曜日～木曜日 午後６時～８時
◆日本消費者金融協会
【金銭管理カウンセリングサービス】
http://www.kkcs.jp/
TEL：03-5205-1800
ローン・クレジットの返済など金銭問題で悩まれている方への無料相談
◆日本クレジットカウンセリング協会
http://www.jcca-f.or.jp/index_35.html
・東京センター
TEL：03-3226-0121
・名古屋センター
TEL：052-957-1211
・福岡センター
TEL：092-739-8104