外務省、不祥事で揺れております。困ったことです。
今日は揺れる外務省の一機関である領事館についてハナシをします。
領事館は外務省が外国において事務などの仕事をするためのオフィスです。日本の領事館は大使館、総領事館など含め、海外180箇所にあります。180ヶ国ではありません。一つの国に何ヶ所もあることもあります。これらを在外公館といいます。
領事館は、日本からの旅行者が不慮の事故や事件、盗難、病気などにあった時に力になってくれる頼もしい機関です。日本人の海外旅行者は、毎年1千万人以上にもなるのですが、このうち1万人以上の旅行者が強盗・窃盗などの被害を受けたり、誘拐など凶悪犯罪の被害にあったり、また、身に覚えのない麻薬所持容疑で逮捕されるなどの事件・事故に巻き込まれています。
せっかくの海外旅行です。まずひとり一人が自らの責任でできるだけ事故にあわないような対策を講じる事がまず先決ですが、気をつけても巻き込まれる場合もあります。そういうときは迷わず最寄りの領事館に助けを求めましょう。したがって旅行先の大使館、総領事館、領事館の場所や連絡先を前もって調べておくことが必要です。
領事はとしてその解決にできるだけの援助を行います。ですが、いくら事件が起こっても領事の任務は国際法や当該国の法律などの範囲内で行わざるを得ないため、自ら限界があることを知る必要があります。
たとえばお金を盗まれたような場合、残念ながら領事館ではお金は貸してくれません。しかし、お金の送金をしてもらうよう家族や知人に連絡を取るための細大の知恵を貸してくれます。また身分の証明や、パスポートの発行なども現地でやってくれます。
不祥事で揺れるのは困りますが、海外では一番頼りになるのです。
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