夫から暴力を受けた時にはどうするか?心理的暴力や経済的暴力に関しては告訴は難しいのが現状です。しかし身体的暴力を受けた時は医者にかかり、診断書を発行してもらうことで暴力が立証できます。立証できれば被害届を出し刑事告訴できます。
告訴をしない限り警察では夫婦喧嘩あるいは痴話喧嘩と捉えられてしまいます。夫婦喧嘩であるならこれは民事ですから警察は動いてくれません。警察は刑事事件を扱うところであるからです。民事不介入の原則といって、刑事事件には敏速に、民事事件には介入しないという言う方針をとっています。
さてその警察庁によると、2000年の夫から妻への暴力の検挙件数は、殺人134件、傷害838件、暴力124件で、合計では前年の2倍近くに増えているとされます。また、厚生労働省によると、99年度に全国の婦人相談所に一時保護された約3500件のうち、42%が夫の暴力・酒乱によるものということです。
さらに職種からすると、医者や自営業者、公務員が多いことも特長のようです。つまり、外面がいい人、職場でおとなしい人ほどDVに走りやすいという結果となっているのです。
また、あきらかにDVなのになぜ逃げない?という問題があります。顔にあざができるほど殴られているのになぜ?それは、DVに走った男性は必ずといっていいほど事後に謝るのです。経済的に非力な女性は土下座をされもしかしたらやり直せるかもしれないという妄想にとらわれDV男性を許してしまう。そしてまたDVが起こりその繰り返しになってしまうのです。
繰り返されるDVから逃れるには被害者の意識改革も大事です。
【関連記事】
[418]DV(2)
[417]ドメスティック・バイオレンス