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[301]青田売り

青田売りとは不動産用語で、まだ完成していない家やマンションなどをモデルルームや図面パンフレットで売ることをいいます。これに対して、出来上がってから住居やマンションを売ることを完成売りといいます。

バブル全盛の時代では、マンションの販売などは青田売りがほとんどでした。青田売りをする理由は、デベロッパー(マンションなどを企画して土地や工務店を手配する元締め的な業者)の資金回収を少しでも早めることが目的です。建物が完成した時点で全部売れてしまっていれば、デベロッパーが投下した資金(土地費、建築費、経費)を完成と同時に回収できるためです。

先日、青田売りしたマンションの窓から二条城が見えないことが問題になり、裁判で業者が敗訴しました。二条城が見えるというから買ったのに実際は見えなかったのです。これでは約束が違うという購入者の主張が通ったわけです。

不動産で青田売りが認められるのはあくまで、その物件が既製品であり、完成後のイメージが容易に想像できるものでしか認められません。要するに購入客の期待を裏切らないことが前提となります。したがって、よく見られる建築プラン付き売地というのは違法になります。建売住宅は建築確認が取れてから売りに出されますが、プランでは建築確認が下りておらず、結果、購入客の思惑と大きく外れた家が建つ可能性が高いからです。

バブルもはじけ、今は青田売りする時代ではありません。マンションだって、モデルルームの建築にかかるコストもバカに成りません。それよりなによりまだ完成していないものを買うことのリスクを考えれば、完成売りが本来の姿です。青田売りはバブル時代の亡霊ですな。

昔、大学生を就職活動前に抑えてしまう企業が現れ、これを青田買いといって批判されたことがあります。これなども、まだ実るか実らないかわからない田圃(新卒予定者)を抑えてしまうことで、良い人材を確保するため先走った行為です。まーいずれにしても先物はリスクが伴いますので気をつけましょう。

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