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[253]ログハウス

やはり男たるもの一度は丸太小屋に住みたいと思うものです。いや男だけでなく女性も同じかな。ワイルドで頑丈。何より自然な感じがいい。

丸太のことをログといいますが、このログで出来た家をログハウスといいます。喫茶店や小さなレストラン、ペンションなどで見ることが多くなってきました。

ログハウスは元々は北米や北欧で、その地域に自生する木材を使って組上げた丸太小屋のことをいいます。日本でいえば杉やヒノキを使って作られるのでしょうが、日本では多湿な風土のため、北米のようなログハウスは発達しませんでした。それでも太い丸太を骨材に使う工法は、地方の民家で見ることができます。

一言にログハウスといっても種類があります。丸太をチェーンソーでカットして組上げるハンドカットログ。ある程度機械でカットし、サイズをそろえたマシンカットログ。ログ材を柱と梁に使い日本の在来工法に似たポスト&ビーム型などがあります。この中で一番ワイルドなのがハンドカットログ。丸太を一本一本調整し、その丸太にあわせながら上の丸太を組んでいく本格派です。欠点は、施工が大変なのと、内装も丸太剥き出しなので若干圧迫感があること。

この欠点を改良したのが、マシンカットログです。機械で製材しますので規格化され、設計が自由にできる、内装に圧迫感が無く自由にアレンジできる、施工が楽などの長所があります。ポスト&ビーム型は更に違和感無く一般住宅に使えます。

注意しなければならないのは、木材で出来ているため、防火条例の関係で住宅として建てられない場所があること。設計上2階建てが認められないこと(2階ではなくロフトとして認可)があげられますが、メーカー努力によってこれらもだいぶ改善されました。しかし、認可されたとはいえ、住宅密集地でログハウスなど建てたら近所からよく見られないかもしれないので、やはりこういうログハウスは山の中とか郊外に立てたいですね。

ログハウスはうまくメンテすれば100年でももちます。しかし自然材ですから木材の収縮があり、壁などは年数と共に下がってきます。これをセトリングといいますが、壁が下がってくることを見越してドアや窓は独立して設置されており影響されないような工夫がされています。またトイレや水場を2階(ロフト)部分に設置した場合も硬い塩ビパイプではセトリングのため折れたりするので、随所にフレキシブルパイプをかませる必要があります。

しかし色々手がかかってもやはり木の家はいいもんです。いつかはクラウンなんてフレーズが昔ありましたが、クラウンは要りませんけどログハウスはほしいなー。

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