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[212]総会屋

毎年一回株式会社は株主を集めて、その一年の報告をする。これが株主総会。株主が会社の方針について発言できる唯一の場所である。

総会屋というのはこの株主総会を食い物にしてお金をもうける人のことを言う。株主総会であるから総会屋といえども株主ではあるわけだが、会社のやり方に文句をつけ総会を混乱させたり、逆に混乱させないように用心棒としてお金を要求したりする。普通なら用心棒を雇うは自由だが、株主総会でそういうことをすると商法違反になる。

会社も大きくなると色々とあるらしく、痛いところをつつかれたくないために総会屋を頼んだりあるいは総会屋にお金を渡して穏便に株主総会を終わらせたいとする意識があるようだ。それが総会屋をはびこらせる温床になっている。

企業はもっと毅然とすべきだ。なにもやましいこともしていなくて、ちゃんと仕事をしていれば、たとえ業績が悪くてもそれはしょうがないこと。株主総会という株主との折角の話し合いの場を逃げてしまうとはもったいない話だ。

株主総会で総会屋逃れをするためには、いっせいに総会を開けばいいと言うことで例年同じ日に行われてきた。今年はそれを反省する意味で各社ばらばらに行ったが特に混乱もなかったという。株主総会は正常な方向に向かいつつある。これは好ましいことだ。

廃業に追い込まれた山一證券や、野村證券など4大證券会社から利益供与を受けていたのが有名な総会屋の小池隆一氏。商法違反と証券取引法違反の罪に問われた公判では求刑通り懲役九月、追徴金約六億九千三百六十万円の実刑判決が言い渡されている。

総会屋自体、バブルの遺産だったのかもしれない。そして今、総会屋を怖れるような経営者では企業はは生き残れない。総会屋につけこまれない体力造りもリストラのうちである。

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