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[130]合資会社

法律で定められた会社とは、株式会社、有限会社、合資会社、合名会社の4つをいう。会社といえば株式会社が主流で、有限会社は二の次的な存在。合資会社や合名会社は至っては「なにそれ?」というような待遇を受けてきた。しかし、今これらのうち合資会社が脚光を浴びている。

今までの日本の産業はモノが主体であった。設備、土地、建物、そしてそれに伴う資金が重要であった。そういう背景にあって株式会社や有限会社は、持っているモノを評価されるいわば「物的会社」と呼ばれるものだ。

昨今注目を浴びている合資会社は、設備も無く、土地や建物も無く、事務所一つで人材と頭脳を資本にビジネスを展開して成功する例が出てきている。これなどは、構成人員の技量が重視される「人的会社」といえる。

株式会社がこれだけ多いのは、昔は設立が簡単だったからだ。しかし、今では資本金は1000万円以上となり、有限会社でさえ資本金(出資金)は300万円。起業家にとっては簡単な数字ではない。

合資会社は1名以上の無限責任社員と1名以上の有限責任社員とで構成され、設立手続きや運営がきわめて簡便。資本金も特に規定が無く一万円でもOK。きわめて現代にマッチしている。合資会社というとカッコ悪いようなイメージがあったが、これからは合資会社がトレンドなのだ。

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