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[067]女人禁制

全国初の女性知事が誕生しました。大阪府知事の太田房江氏です。太田知事は戸籍上は斉藤姓です。夫婦別姓である点についても今までにないことであり今後の女性の地位向上に貢献する事でしょう。

その知事が来月の春場所の千秋楽で恒例となっている府知事賞の授与に意欲を見せているという。一方相撲協会は土俵の女人禁制は伝統であり理解を願うとして拒否する構え。

これを簡単に男女差別ととるかどうかは一概に言えない難しい問題を含んでいます。というのは女人禁制というのはそもそも男女差別ではなく必然から生まれた男女分離だからです。

釈迦は男女はともに涅槃に至ると説いていますが、渡来のさなかいつのまにか、女人は業障により成仏できないと言われるようになります。その背景には厳しい修行に女性はついて行けない、また修行上色欲を封じる意味で女性を分離する必要があったと思われます。したがって男子禁制も同じ理由で存在するわけです。

仏教伝来以前から山岳信仰はあったとされその神は「山ノ神」すなわち「女神」である事が多い。女神であるから女性を嫌ったとの説もあります。女性とて信仰心はありますから、各地に女人結界の入口には女人堂なるものが散在します。

土俵が神聖な場所であり、修験の場であるなら、信仰上女人禁制は守られるべきでしょう。仮に相撲協会の理事長が個人的には「女人可」と思っていたとしても信仰心のある人々を裏切るような事はできないでしょうね、多分。それが伝統というものです。伝統には深いわけがあったりします。

【追記:住職はら様からの情報】

女人禁制は、仏教にはありません。その証拠として尼さんがいらっしゃいます。更に釈尊は、自分が生まれて直ぐに死んだ母親に、悟った後に説法をしました。神仏習合と云って、仏教と神道を無理やりくっつけたのが、「仏教でも女人禁制している」という巷の「常識」を作り出したのかもしれません。

この女性を退ける制度は、神道にあり、神職は男です。女性を嫌う根源は、「女性=不浄」という見方に有ります。

日本の民族は単一ではありませんから、その他の民族の宗教では女人禁制と云うことはあまり聞きません。(ex.卑弥呼、アイヌ、琉球など)そういう意味では、神道や神社というのは特殊な宗教として考えられます。

要点:女人禁制の宗教は神道。仏教で女人禁制めいたことをし始めたのは神仏習合以降。

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