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[387]タバコの葉

私はタバコをやめて17年になります。最後に吸っていたのはキャスターですが、その後にも色々な銘柄のタバコが販売され吸ったことが無いのも多いです。1番美味しいと思ったタバコはショートホープです。フィルターがついていますがちょっと太めで吸うとグッと肺に煙が入ってきてタバコを吸ったなーという気分にさせてくれます。

今のタバコはほとんどがフィルターの横に小さな穴があいていて、その穴から空気をブレンドして吸わせ、結果としてニコチンタールの摂取料を減らそうとする仕組みになっています。このフィルターを最初に採用したのはカレントというタバコです。しかし横に穴があいているのでいくら吸っても煙が肺に少ししか入らないのでちっとも吸った気分にならず不評でした。しかし、時代の流れはロータール、ローニコチンで、横に穴のあいたフィルターは今では主流です。

さて、今では80種類とも言われるタバコの種類ですが、タバコの葉の種類がそんなにあるわけではありません。植物としてのタバコの種類はせいぜい4種類。その葉を使って80種類もの製品を作り出すのはブレンダーと呼ばれるタバコ職人がいるからです。

タバコの葉は収穫されると乾燥され、葉脈を取り除かれて樽に詰め約2年寝かされます。これを製造工場に運び、成分表を元にブレンダーが香料や成分を加えそれぞれの銘柄のタバコを作り出すのです。

タバコの葉はその年によって微妙に成分が異なるので、製品を一定にするため新しいものと古いものを混ぜたりして均一化を図ります。このあたりはまさに職人技です。タバコにはメンソール(ハッカ)のほか、バニラやココア、砂糖、甘草なども混ぜて使います。

条件の違ったタバコの葉でも、できてくる製品はいつもの「マイルドセブン」。いやはや考えてみるとすごい職人技ですね。

タバコの花(2006年6月14日撮影)

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