【パートさんの退職金】
パートタイマーやアルバイトに退職金を支払うかどうかは全くの任意であり、何ら法的制限も規制もありません。しかし、企業によってはパート・アルバイトにも賞与・退職金を払うことを制度化しているところも少なくありません。
短期契約の場合は別として、ある程度長期にわたって勤務するパート・アルバイトには賞与を支給するようにしたいものです。しかし、パート・アルバイトに賞与を支給すると「扶養控除限度額」との関係で、年収を調節しなければならず、年末にかけて勤務日を大幅に減らすパート・アルバイトが出て使用者はは大変困ることがあります。
そこで、こういう場合は、賞与として支払う分を退職金に積立てておくことも有意義です。社内積立金制度をパート・アルバイトにも適用するのです。
中小企業の場合は「中小企業退職金共済制度」に加入するといいでしょう。この制度には「短時間労働者に係る掛金月額の最低額の特例」があるので掛け金も安く済みます。なによりパート・アルバイトを「中小企業退職金共済制度」に加入させることにより退職金の支給に関していっそう明確になり意識も高揚します。