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[127]解雇あれこれ(-5-)定年

【定年】

定年とは、ある一定の年齢に達した時に退職する制度です。通常は労働協約や就業規則で定めます。定年は労使双方の合意による労働契約の期間満了として労働契約が自動的に終了するものと考えられています。したがって定年退職は当然ながら解雇にはあたりません。

しかし、例えば解雇制限中の「業務上の災害による傷病の期間中とその後30日間」に定年の日が来た場合はどうなるのか?という問題が生じます。解雇制限中でも退職定年の日をもって退職の日となるのか、あるいは定年の日を延長しなければならないのか?

そもそも解雇とは労働契約を使用者側の一方的意思で解除することをいいます。定年制度の定めある場合は、労使ともに了解済みのことであるので、解雇制限中の退職は解雇にあたらず、すなわちこういう場合でも定年の日をもって退職とするのが慣例となっています。

ただし、定年退職したあとすぐに嘱託社員などに移行するなど、続けて雇用する制度がある会社の場合は、労働者側に期待感を与えるため、解雇制限中の場合はその期間が終了するまで退職の日を待たねばなりません。その場合は定年の日を延長する必要があります。

なお解雇制限は通勤災害については適用されません。業務上の疾病入院中であっても解雇可能です。定年制度があり、再雇用の慣例がある場合でも、通常どおり30日前に解雇予告すれば定年到達日をもって退職とすることができます。

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