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[041]クラクション

稲垣潤一の歌に「夏のクラクション」というのがあって、私はなかなかこの曲がお気に入りだったりします。稲垣氏はシンガーソングライターですがレーサーであることでも知られていますね。
クルマのホーンのことをクラクションといいますが、クラクションは元は「クラクソン」というホーンのメーカー名です。それがいつしかホーンの代名詞の様に使われてきたのです。ヨーロッパのクルマには今でもクラクソンのホーンが使われています。
ホーンというからにはラッパ形をしています。ラッパが長いほど「ぷわーん」と流暢な音を出します。国産車に多い「ビーン」というキツイ音のするホーンはラッパ型ではなく、ホーンというよりブザーに近いものです。
クルマのホーンの音は一つではなく和音で奏でます。ボンネットをあけて見るとホーンが二つ付いています。両方とも同じ音階ではなく微妙にずれていて、その和音がまたメーカーならではの音を奏でるというわけです。
日本ではホーン(警音器)という名でクルマの保安備品として装着が義務付けられています。ホーンのスイッチにはホーンのマークをつけなければなりません(ラッパのマーク)。日本車ではステアリングの真中がホーンボタンと決まっていますが、ホーンのスイッチはレバー式のものもあり、まさに世界は広いです。また日本車はイグニッションキーを抜いてもホーンは鳴りますが、昔は欧州車は鳴りませんでした。(今はどうだか?)日本車はエンジンキーが無くても、危険を知らせるには必要なのでホーンとライトは点灯するようになっています。
前号でハザードランプは危険を伴わなければ目的外の使い方をしても特に問題無いと申し上げましたが、ホーンはやたら鳴らすと罰せられます。(第五十四条第二項)
まず、よく使うのが「どけどけー」という場合。自転車の並列走行は道路交通法で禁じられていますが、通学時の高校生どもは並列走行して道路をふさぎますが、これなどはいたしかた無いとしても、通常に走行している自転車や歩行者にホーンを鳴らしてはいけません。たとえ道路の真中を走っていたとしてもホーンは鳴らしてはいけないのです。
逆に、山道を走りますと「警笛ならせ」の標識に出会うことがあります。この場合は鳴らさないといけません。ぷわーん。

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