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[173]機内食

飛行機に乗り込み、ロスに着くまでの9時間をどう過ごすかは極めて大事なことだ。この間十分に休めないとロスに到着したあとに大変なことになる。日本とロスでは時差が16時間。つまり昼に出発してその日の朝に到着する。そのあとロスを見て回る時間は普段は寝ている時間なのだ。つまり到着日は40時間あることになる。長い一日だ。

何せ貧乏旅行。飛行機はエコノミークラスで座席間隔は最小限。むむ、狭い。この狭さを忘れるにはさっさと機内食で食事をしさっさと寝るに限る。

空の旅で一番の楽しみといったら、機内食であろう。各航空会社も機内食には趣向を凝らす。私が乗った大韓航空は人気のビビンバが昼食に出た。具とご飯を混ぜ、チューブに入ったコチジャンとごま油を混ぜるのがちょっと面倒くさかったが味は悪くない。

機内食は、エコノミー、ビジネス、ファーストクラスとそれぞれ違ったものが提供される。ビジネスクラスとファーストクラスはフルコーズ料理であまり差はないが、エコノミークラスとは厳然とした差が存在する。ドリンク類もエコノミーはスコッチウイスキーでは12年ものが提供されるが、ファーストクラスでは15年ものが提供されたりする。ワインやシャンパンなども極上品だ。キャビアやフォアグラなどの高級食材もふんだんに使われる。

しかし航空料金の違いを考えれば無理もない。例えばユナイテッド航空の標準料金を紹介しよう。

エコノミークラス  57,800円
ビジネスクラス  160,800円
ファーストクラス 218,800円

エコノミークラスの料金は季節によって大幅に変わるが、ビジネスクラスやファーストクラスはほとんど変わらない。しかし、この差は一体どこから来るのか理解に苦しむ。旅行費用の予算が決まっているとすれば航空運賃はケチって向こうでの食事やホテルを豪華にしたほうが価値があると誰しも考えるだろう。せめてビジネスクラスが2割高くらいだったら利用すると思うけどね。6時間を越えるフライトはエコノミーではかなり辛いし。

もっとも、最新鋭機のボーイング777機ではビジネスクラスとエコノミークラスだけの設定で、ファーストクラスはなかったりする。やっぱり利用率は少ないのでしょう。

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