アジアンテイスティーなデザートといえばナタデココ、マンゴープリン、そしてタピオカドリンクでしょう。ナタデココの爆発的なブームの後ポストナタデココとして脚光を浴びましたがそれほどブームにもならずしかし根強い人気があるのがタピオカです。
あの半透明の弾力性のあるつぶつぶは、一体何からできているのか?ナタデココと同じく不思議な食べものですが、タピオカとはトウダイグサ科のキャッサバという潅木の木の根から取れるでんぷんからできています。つまり原料はイモです。
タピオカが今ひとつ流行らないのは作るのに意外と面倒なことがあげられます。タピオカは乾燥していますからゆでなくてはなりません。ゆでるのに結構時間がかかりますし、ゆでたあとも冷ましたり洗ったりと手がかかります。
タピオカはゆでると糊状になりますから保存も利きません。つまり作っただけ食べなくてはならない。タピオカはココナツミルクと一緒にいただくのがオーソドックスですがココナツミルクも作るのにちょっと手間がかかります。つまり手間をかけた割にはつまらないのがタピオカ。
タピオカの原料となるキャッサバははインドネシア、インド、ブラジルなど東南アジアや中南米で栽培生産され、家畜の飼料として輸出しています。原産は意外にもアメリカ大陸とのこと。生のキャッサバの根には青酸が含まれていて毒がありますが、タピオカの粒状にする過程で青酸は抜けます。
タピオカはもともとでんぷんであり、煮ると透明な糊状になって消化吸収がよい食べ物です。そのため病人食や朝食、菓子などによく用いられているとのこと。最近ではカラメルで色をつけた黒いタピオカも有り、真珠のようなタピオカパールと黒真珠のようなブラックタピオカがデザートドリンクとして人気が出てきたようです。
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