「おとっつぁん、お粥ができたわよ」By シャボン玉ホリデー
いや、井上陽水の「ユナイテッド・カヴァー」を聞いているのですが、ウナセラディ東京(ザ・ピーナツの曲)をはじめ懐かしのナンバーが勢ぞろいです。古い曲でも良いものは良い。こういうアルバムが増えるといいですね。
さて、茨城県・千葉県は落花生の名産地。今丁度収穫が終わる頃で、落花生の株を抜いてその場でさかさまにして乾かす光景がこの時期の定番です。
落花生とはピーナッツのことです。一年生のマメ科植物で別名を「南京豆」ともいい、江戸時代に中国から渡来したとされています。中国から来たから南京豆なんでしょうが、同じく南京虫は中国からやってきたというよりも、この南京豆に似ているから南京虫と名がついたとの説もあります。
落花生は原産は南アメリカの山地であるとされ、古くから南北アメリカの先住民により栽培されてきました。日本では千葉や茨城が主な産地で、砂地を好み痩せた土地でもよく育ちます。砂地以外でも育ちますが、さやが汚れるので商品価値から砂地のほうがよいとされます。マメ科の植物は根粒菌を持っておりこれが空気中の窒素を取り込むので土壌に肥料分が無くてもよく育ちます。
落花生は5月ごろに種をまき約1ヶ月位で黄色い花が咲きます。受精すると子房が長く伸びて地中に向かい発育し、繭のようなかたちのさやができてその中に実をつけます。落ちた花から生まれてくることから「落花生」の名が付けられました。収穫は9月から10月にかけてですが、うねを掘り起こしたあと株をひっくり返して干します。さやを乾燥させ砂が落ちやすくするためです。
落花生は非常に栄養価のある自然食で、タンパク質も豊富。脂肪分が多いですがその脂肪成分はオレイン酸のグリセイドなので健康にはよろしい。ビタミンBが豊富です。本来品種は多く、種子が大粒の品種と小粒の品種の両方がありますが日本では大粒の2粒タイプが栽培されています。
落花生は殻ごと炒って香ばしく食べるのが主流でしたが、最近ではゆでて食べるのが流行っているようです。柿の種と一緒になっているおつまみのバタピーは元々はバターで炒ったものだそうですが、今はバターは使われていません。
間違えやすいのがピーナツクリームとピーナツバター。最初から甘いのはピーナツクリームです。間違えてピーナツバターを買ってしまった人も多いのでは?ピーナツバターはピーナツをすりつぶしてペースト状にしたものです。甘くないですが、パンに塗ったあと砂糖をまぶすとめちゃくちゃおいしいです。粒が残っているクランキーなものがおいしいですねぇ。
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