研がずに炊ける無洗米の消費が急激に広がっているようです。研ぎ汁が排水されて環境汚染に繋がるのを防止するとして、家庭のみならず企業や学校給食にも広まりつつあるのが一因だそうで。弁当チェーンの「ほっかほっか亭」やカレーチェーンの「CoCo壱番屋」などでも洗米設備の投資を減らせるとして、数年前から取り組んでいるとのこと。
無洗米はヌカを水で洗い流す従来の洗米方法に代わり、米にヌカを吹き付けてヌカを削り落とす、つまり「ヌカをヌカで洗う」特殊な技術の登場で可能になったものです。洗米に水分を使わないのでそのまま保存ができ流通に乗せられるのがミソ。ただし家庭ではできるだけ冷蔵庫での保存が望ましいとのこと。
無洗米は袋から出して計量し、そのまま定量の水を入れて炊くのですが、若干水を多め(1割程度)にするのが美味しく炊くコツ。ただしメーカーによって水分量がまちまちなので固く炊けることが多く、炊き方が難しいとされてきました。そこで最近では炊飯器メーカーもマイコン制御の無洗米モードを搭載した炊飯器を開発し、ブームの後押しをしています。
銘柄も最初はアキタコマチなどが多かったですが、最近ではコシヒカリなどほとんどの銘柄で無洗米がみられるようになりました。お値段は若干高めですが利益が取れるせいかメーカー企業も開発に熱心なようです。
私はといいますと、相変わらずジャッジャッジャっと水で米を研いでおります。一番最初の研ぎ汁を手早く捨てるのが美味しく炊くコツですね。かき混ぜるのではなく研ぐのです。あとは3~4回軽くすすぐ程度でよろしいでしょう。研ぎ水が澄まないと気が済まない人もいるようですが、米のデンプンが溶け出して白濁の原因になっているので、いくら研いでも水は澄みませんよ。
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