夏のスタミナ料理といえば真っ先に出てくるのが人気のゴーヤチャンプルー。あの苦味がビシッと夏に効きます。沖縄料理を確固たるものにした功績は大きいですねぇ。えらいぞゴーヤチャンプルー。
沖縄といえば今は日本の県ですが、日本に統合される1879年までは琉球国といって小さいながらも独立国でした。日本が鎖国で国を閉ざしてい間にも琉球王朝は、朝鮮、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど、いまの東南アジア諸国とさかんに交易をしていて、独自の文化を養ったのです。だから今でも沖縄はエキゾチックな雰囲気があるのですね。
沖縄料理も同様に諸外国の影響を受けており、日本料理や中国料理と同様にインドネシアからも色々な手法が入ってきました。ゴーヤチャンプルーでおなじみのチャンプルー料理もインドネシアから入ってきたものです。この「チャンプルー」の語源はインドネシア語の「チャンポラ」で「混ぜ合わせる」という意味があります。
沖縄の食文化は、まさに「チャンプルー食文化」といえるもので、風土に合わせて伝えられてきた郷土料理を主体に色々な国の料理が融合して成り立ったものといえます。
さて、ゴーヤ料理の代表でもあるゴーヤチャンプルの作り方です。ゴーヤの苦味は食欲を増進させ、ビタミンCも豊富で夏バテ防止にうってつけです。しかも料理法は至って簡単。皆さんもぜひお試しください。
ゴーヤは人気の野菜なので今の季節ではどこのスーパーでも手に入ります。1本150?200円くらいでしょうか。ゴーヤは表面をよく洗い、両端を切り落してタテ半分に割り、中の種とワタをスプーンなどで取り除きます。このとき身をこそげ取るように丁寧に行うとおいしくできます。
〔材料:4人分〕
- ゴーヤ1本
- 豆腐1丁
- あり合わせの野菜
- 豚肉小間切200g
- 卵1個
- 出汁(かつおだしなど)
- 塩・コショー
- しょう油
- 植物油
〔作り方〕
- ゴーヤは縦割りにしスプーンでワタをこそぎとり、2?3ミリ厚さの半月形に切る。苦味が苦手な人はこのとき薄く切ると苦味が薄れます。
- 豆腐は水気を切って大きめの角切にしておく。
- フライパンを熱して植物油をひき、豆腐をなるべく崩れないように両面きつね色になるまで炒める。
- 豚肉を入れて色が変ったら、ゴーヤ、その他の野菜を加える。
- 塩、コショー、しょう油で味つけし、出汁 1/2カップを加えて煮たったら、とき卵を流し込み、半熟程度にからめてできあがり。