ここで虹の七色を確認。外側から赤橙黄緑青藍紫の順番です。外側が波長が長く内側は波長が短くなります。赤の外側には赤外線がありますが、可視光線ではないので見えません。同時に紫の内側にも紫外線がありますが、これも可視光線ではないので見えません。
光は波長が長いほどものを通過して届きます。赤外線のさらに外側には遠赤外線がありますが、遠赤外線はよく物の内部まで届きます。赤外線は熱線でもありますので、焼き鳥など炭火で焼くとおいしいのは炭火は遠赤外線をよく発しそして、肉の内部まで達して、外側を焦がすことなく火を通すからなのです。
さて、今日は紫外線の話。
紫外線は、生物にとって有害ですが、波長が短いので遮断が簡単なので、何とかなっています。オゾン層が紫外線を防ぐのはそんな理由からですが、厚い雲がかかっていても紫外線はカットされます。
紫外線には波長の長さによってABCの3種類があります。紫外線A波は比較的波長が長く、生物には無害ですが、皮膚の奥深くに達し、じっくりと日焼けの原因になります。紫外線Bは有害で肌が赤く腫れ、皮膚がん、白内障を引き起こします。紫外線Cは有害ですが、オゾン層で止まるため地上に降り注ぐことはありません。しかし、近年、フロンガスによってオゾン層が破壊され、オゾンホールによって紫外線Cの危険性が高くなっています。
紫外線の強い時期は真夏と思われがちですが、実は4月から5月にかけてが一番強く、真夏と同程度の紫外線量となります。一日のうちでは10時から14時の間がもっとも強く降り注ぎます。「夏はまだだから」とか「朝だから」といって無防備ではいると、思わぬ紫外線攻撃にあってしまいます。
40年くらい前は、子供は風の子などといわれ、太陽の下で遊ぶのが象徴でしたが、子供の頃に日に当たりすぎると高齢になってから皮膚がんを誘発することが最近になって解明されてきました。したがって最近では子供も日焼けをしないように学校などでも指導しているようです。
昔はプールに入っても一定時間で上がらされ、プールサイドで甲羅干しをさせられましたが、今は日陰で休むとか。子供用の日よけクリームも売れているようです。時代は変わったものです。
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