ハクビシンというと、その名前が幽玄なせいか伝説の動物(神獣)のように連想しますが、これは日本全国に分布している全長40~50cmほどのジャコウネコの仲間の小動物。狸に似ていますが別の動物です。
ハクビシンは「白鼻芯」と書き、その名の通り、額から鼻にかけて白い線が特徴。また足跡が狸は4本。ハクビシンは5本なので足跡でも狸とは違うという存在が確認できます。
中国ではハクビシンは食用とすることで知られていますが、感染症SARS事件以来、このウイルスを媒介するということで規制が厳しくなった動物であることでも知られています。
ハクビシンはここのところ日本の住宅地に棲家を広げているようで、私のところにもハクビシンに対する注意を喚起する回覧板が回ってきました。
ハクビシンは野山ではなく人家に住み着くといいます。そして屋根裏などに住み着きそこに糞尿をするため、においとダニとでひどいことになるとのこと。見かけたら市役所に連絡してくださいとのことです。
ハクビシンは自分で捕獲する場合は、害獣捕獲の許可が必要です。勝手に捕獲してはいけません。これはハクビシンが外来の害獣であるという説と、日本古来から棲んでいる動物であるという説があるため、一応保護動物であるからなのです。
子供のうちはかわいさもあるので、見かけた場合触りたくなることもありますが、病原菌を持っているのでむやみに触らないことです。もしかまれたりしたときには、直ちに病院にいきましょう。破傷風にでもなったら大変。野生の動物はなにかしら必ず病原菌を持っているからです。
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