スーパーで豆腐や納豆、醤油を買うときにちょっと注意をしてラベルを見てみましょう。「遺伝子組み替え大豆は使用してません」という文字を発見することがあります。遺伝子組み替え食物はまだ安全性が確立されていないので、メーカーが率先して遺伝子組み替え食品の使用をしていないことをアピールしています。これは望ましいことです。で、この表示があれば、まず安全です。
バイオテクノロジーというと明るい未来へ向けての最先端の技術と映りがちですが、やっていることは遺伝子組み替えです。遺伝子組み替えで、新しい生物を作り出すことによる影響は1000年単位で見守る必要があります。安直に安全であるというのは危険です。
遺伝子組み替え技術というのは自然界では起こりえない交配を人為的に行うことをいいます。例えば、土中にいる微生物の中には除草剤に強いものがあいます。その遺伝子を大豆に組み込むと、除草剤をまいても枯れない大豆ができあがります。この大豆を栽培する畑に除草剤を撒けば、雑草は枯れるけど大豆はかれません。農家は大変な省力化ができるわけです。
除草剤にも枯れないということはどういうことか?遺伝子が組み替えられた植物は、細胞に除草剤が取り込まれる前にそれを分解する酵素を作りだし、除草剤を分解させます。だから枯れない。しかしその大豆を食べれば、酵素が体内に取り込まれます。体内には色々な微生物がいて例えば腸内の大腸菌がこの酵素を取り込み新しい生物になるかもしれません。新生物O-15700とか。いえいえこれは笑い事ではなく、実際に起こり得ることです。
人間そこに火があれば、触れば熱いと学習しますが、見えないものはなかなか学習できない。原子力がいい例です。放射線は見えません。しかし、考え方によっては原子力より怖いのが微生物です。世の中には紫外線でも死なない、高温でも死なない、真空でも死なない微生物はいくらでもいます。そういう微生物の遺伝子が大腸菌に取り込まれたらそれこそ最強の大腸菌が誕生します。
新しい研究は、もしもの時には完全に抹消できる技術も並行して研究しなければならないということがいえますね。ロシアには耐用年数が過ぎた原子炉や原子力潜水艦がそのまま放置されているとききます。いや、人事ではないです。日本だって同じようなことやってます。大体放射性廃棄物を海中に投棄するなんて処理法は、処理法と言えるようなシロモノじゃないです。
尚、安全な食品を見極めるにはどうしたらいいかというと、これは国内に限りますが、まずラベルを見て「遺伝子組み替え不使用」、「国内産」、「有機農産物」、この三つのうちどれかの表示があれば今のところ安全です。