ブルーベリーが目に良いと評判です。臨床試験でも実証された効果によれば、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが視覚改善に関与しているとのこと。パソコン世代が増えて目の疲れが顕著な昨今、ブルーベリーの人気が高まるのもうなずけます。
人間の眼の網膜にはロドプシンという色素体が存在しますが、このロドプシンによって光を感知し脳に伝達し、物体が視覚的に認知される仕組みになっています。このロドプシンは眼を使うことで分解されていきますが、ブルーベリーに含まれるアントシアニンはロドプシンの再合成を促進させて視覚機能の回復に役立つというわけです。
ロドプシンという物質は聞きなれませんが、これは100%ビタミンAでできている物質。ビタミンAが目に良いというのは結構昔から言われていることです。
ブルーベリーの効果は即効性があり、視覚改善効果が期待できるブルーベリーの摂取量は「生の果実であれば1日に40g以上(20~30粒)、乾燥ブルーベリーでは10g(約30粒)」食べれば効果があるとのこと。ブルーベリーエキス(アントシアニン25%)含有の健康食品で摂取する場合は、1日120~250mgの摂取が望ましいとのこと。
なお、ビタミンAを直接服用するよりも、ブルーベリーのエキスを服用したほうが、視力改善効果は高い、という実験データもあり、自然の持つ力というか、不思議な現象ですね。
市販の健康食品もいいですが、できればブルーベリーは生でいただきたい。といっても一年中果物屋さんに並んでいる商品ではありません。いっそブルーベリーを庭に植えてみようという方も多いのではないでしょうか?
じつはブルーベリーは潅木なので、庭に植えてもそう邪魔にならず、むしろ庭向きの果樹といえます。種類はハイブッシュ系とラビットアイ系がありますが、東北や北海道など比較的寒い地方ではハイブッシュ系が適します。暖かい地方ではラビットアイ系がいいでしょう。ホームセンターなどで売られている苗木には名札がついていないものも多くありますが、必ず品種が明記されているものを求めます。
ブルーベリーは自家受粉しにくい性質(特にラビットアイ系)があるので、庭のスペースが許せば2~3本違う品種を植えると良く結実します。ハイブッシュ系では一本でも結実しますが、数本植えると大きな実がなります。
植付けに関しては特に難しくはありませんが、酸性土壌を好むため、PH未調整のピートモスを一緒に用土に混ぜてPH4.0~5.0に調整すると良く育ちます。庭で取れたブルーベリーをそのままパクリといただく。最高の贅沢ですね。目にもいいし。
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