これからの季節、縁日やお祭りでやっている金魚すくい。いかにも涼しげで夏らしい風物詩の一つです。
金魚はもともとはフナの仲間で、生まれたばかりのときはフナと同じで黒い色をしています。それが成長するとやがて色が出てきて、きれいな金魚になるわけです。金魚は中国で改良・固定されたもので、中国から渡ってきました。特に沖縄を経由で渡って来た金魚を琉金といいます。そのほか和金、らんちゅう、ピンポンパール、出目金などが人気です。
金魚を飼うには、まあるい金魚鉢、といいたいところですが、金魚鉢は長期の飼育には向きません。金魚は大食漢で水が汚れやすいからです。できればペットショップなどで売られているろ過装置のついた60cm水槽セットくらいは用意したいものです。
さて、夜店の花形といえば金魚すくい。しかし何度チャレンジしても、網が破れてしまい、参加賞の金魚を一匹もらってくるのが関の山。そんなあなたに金魚すくいのコツを教えましょう。
金魚すくいの一番のポイントは網を破かないことです。当たり前ですね。金魚すくいの網は「ポイ」といいますが、ポイには裏表があります。そしてすくう時には表を上にしてすくうようにします。こうするとポイに水が溜まりにくく破れにくくなります。
そして金魚をすくう時には追いかけて尾からすくってはいけません。頭側からポイを寄せて頭からすくいます。このときに金魚の頭からすくって尾をポイのなかに入れないようにするのが金魚すくいのプロの技。ポイの紙が破れるのは、金魚が暴れて尾をばたつかせるからなのです。尾さえ乗せなければ、ポイの一部破けていてもすくい続けることができます。また大きい金魚も頭からポイを入れながら横にならせてすくうとすくえます。お試しあれ。