先日みのもんたのクイズミリオネアで、地球の赤道をタクシーで一周したらいくらかかるか?という問題が出ました。答えは1000万円、5000万円、1億円、5億円の4択。正解は一番安い1000万円で、残念ながら回答者は間違えてしまいました。
地球はみかんのようにちょっとひしゃげていますので、赤道方向が一番長い距離になり、その長さは約4万77km。北極と南極の2点を通る長さは約4万9kmです。意外と小さい地球なのです。たとえタクシーで一周したとしても1億円もかかりません。
さて、現在日本ではメートル法が使われていますが、1921年の4月11日にメートル法の採用を法制定した改正度量衛法が公布されたことに由来しています。以来、日本では尺貫法ではなくメートル法を使用することになっています。
しかし、家や着物の寸法や土地の面積などは未だに寸や尺、間(けん)坪などが使われています。職人の間ではこちらの方が通りやすかったりします。尺を使うのは日本だけでなく、中国、韓国でも民間レベルでは尺の単位が使われ続けているようです。
1メートルの標準は、以前は金属製の「メートル原器」というのがありこれに基づいて物差しが作られました。この「1メートル」は当初、子午線(地球の北極点から赤道までの弧)の長さの千万分の一とされました。
この基準となる「距離」は実際に測って数字を得たもので、1793年、子午線上にある2つの都市、フランス北岸の港町ダンケルクとスペインのバルセロナまでの距離を三角測量で測定。その結果1000kmという数字を得ました。
ダンケルクとバルセロナ間は、北極?赤道間の10分の1にあたるため、そこから北極から赤道までの距離を1万kmと算出したのです。ここから「地球一周は約4万km」と言う説がでてくる事となります。
しかしその後1950年代に最新技術で子午線を計測しなおしたところ、1メートルは北極から赤道までの距離の1千万分の1の長さより短かったことが判明。また地球自体真円でないことが判明し、計測距離をもとにメートルを割り出すことが不正確となってきたのです。
そして1960年に改めて1mの定義が見直され「1秒の2億9979万2458分の1の時間に光が真空を進む距離」となりました。これはクリプトン元素が発する光の波長を基にしています。