[08]身体の軸(2)

前回のできましたか?足を開いて伸ばしたままで、中心まで閉じられましたか?
では床に座って、今回は膝を軽く曲げてのエキササイズです。お尻は絶対に床から上げないように注意して下さい。右の股関節を中心軸にペタッと付けるようにしてみて下さい。右の膝は左に倒れます。そこで、前回と同じように他の人にこの膝が倒れないように手で持っていて貰います。さあ、この抵抗に足の力で対抗しようとは思わないで、何もないように、あくまで右の股関節を中心軸にくっつける感覚で動かしてみて下さい。膝を押さえている人を倒せましたか?出来れば合格です。
ずっと前に、柔軟な発想、と言う話しをしましたが、憶えてらっしゃいますか?今回のエキササイズは、座ってやりました。それでは立ってやってみましょう。どうなるのでしょう。座ってやると、身体が固定されて足を動かすことになります。立つと床に着いている足が固定されて、身体が動くことになります。手、足を動かす動作には慣れていますが、同じ筋肉を使って手や足を固定して、身体を動かすのには慣れていません。まずは、イメージを作って下さい。
両足を肩幅に開いて立って下さい。座位では、右の股関節を中心軸に合わせたのですが、立位では中心軸が右の股関節の軸と重なるように動きます。右の大腰筋を緊張させるのはどちらも同じです。その時に体幹は右が凸になるように動くはずです。軸の移動と体幹、さらに腕へと連動させて動いてみましょう。この時に右の肩が同時に上がります。肩が上がるときに腕を前から上に上げましょう。動きはゆっくりの方が良いです。連動して動く感覚を体に覚え込ませて下さい。左も同じようにやって下さい。
右股関節を中心軸に寄せたときに、左の肩は下がりますね。では、左の腕は下に降ろす方向に力が向きます。両手を前に伸ばしている時に、右股関節を中心軸に寄せると右手は上に、左手は下に力が働きます。他の人に両手首を持って貰い、そこの位置から動かないようにして貰います。あなたは、右股関節の軸に中心軸を寄せて下さい。さて、どうなったでしょう?
それでは、膝を軽く曲げて立って下さい。座っているときは右股関節の軸を中心軸に合わせるように、でしたが、今度は中心軸が右股関節に近づきます。身体は右に回旋します。では、他の人に肩を押さえて回旋できないようにして貰いましょう。右股関節の軸に中心軸を重ねて下さい。身体の他の場所には力を入れないで!抵抗を押しのけて身体を回旋できましたか?
岸 元(きしはじめ)

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