[336]健康第一(4)

外国に住むとなると何よりも心配なのは健康管理と病気になったときの保険です。予防と治療ができないとここでの生活は長続きしません。学生ヴィザやワーホリで入国する人たちの多くは海外医療保険に入ることが義務付けられているようですが、それでも入ってない人にたまに会います。旅行者なんかは任意なので更に入ってない人の数は多いようです。とにかく予防と治療は大切なので、予防のために色々な健康アドバイス的な話を聞いたり読んだりするのが好きです。健康オタクまでの筋金入りではなくとも頑張っています。
掛かりつけの歯医者が乳製品、特にヨーグルトが良いと言えばスーパーのヨーグルトを買い漁って食べ比べ。でも係りつけの婦人科の先生が私の年齢が取る乳製品は低脂肪が望ましいとの事なので牛乳の摂取量を減らし、山羊や羊、豆乳を増加中。足を診察してくれる先生からは、もう足は治らないから、でも老後の事を考えて体力増強には良いからと勧められた、この足のままでも出来る運動として週末はアクアジムにも通っています。
でも最近これが面白い、役に立つと思っている情報誌がパリで無料配布されています。これは日本人編集者によるもので、在仏者の為の「ひよこクラブ」「たまごクラブ」「日経ウエルネス」がミックスされたようなものです。BISSOU ビズという情報誌です。
http://www.bisoupfj.com/html/beissue.html
これの12月号の特集で、「鴨」が良いと読んで、鴨料理を見直しだしました。日本では「鴨南蛮」くらいしかあまり食べたことのない鳥ですが、フランスでは頻繁にメニューに出ます。有名なのは「鴨のオレンジ煮」ですが、
http://www.sawanotsuru.co.jp/sakana/menu/2002_12/menu_01.htm鴨のローストはビストロでも本日の定食のメニューになるくらいに気軽な食材です。
またスーパーには鴨のスモークが真空パックになって売っています。これ便利です。身はスライスにしてワインと合わせる、脂身の方はスープの出汁や野菜炒めの時に風味オイルとして。フランスに旅行あるいはワーホリなどの中長期滞在でこられる方、健康管理には十分に気をつけて下さいね。こちらは日本とは全く気候も医療システムも違うのでその準備にビズのような情報誌を読んで準備をしておくこと、大事だと思います。

夢路とみこ

[335]健康第一(3)

予防と言えば毎年インフルエンザの季節になると予防注射を受けるようにしています。数年前、単なる風邪と甘く見ていたものが肺炎になりあの世へ半分足を入れてしまったので、それ以降は予防注射は私の冬の恒例行事の一つ。
予防注射を受けるとき、まず掛かり付けのお医者様に予約を入れます。そこで「予防注射」という診断書を持って薬局へ行き薬と注射器を購入。ここで、普通の人はこれを自分で注射するそうです。(私のフランス人同僚達はみんな自分でやると言ってました。)私の「怖いもの集」のひとつが注射なので自分では出来ない。それを持って先生の所に戻ると「自分でやっても良いんだよ 」と言われびっくり。私はジャンキーじゃないんだから注射の打ち方なんて知らないし、それに打った後注射器とか針とかどこに捨てれば良いんでしょう。同僚いわく燃えないごみに捨てるらしいけど。。。。それって違反じゃないの?
先生は医者であって福沢諭吉じゃないから、注射器と針の行方、道徳観念というのは関係ないらしい。どこに捨てようが、ドラッグに使用なんてのは知ったことじゃないらしい。この国の麻薬問題が減少しないのはモラルの低さとこのようないい加減さに基因するのではないかと。
今年の新型で悪性インフルエンザの蔓延に伴い社会保険事務所から「新型インフルエンザの無料予防注射」の案内が届き出かけました。接種は赤十字のスタッフによりもちろん注射器も針もその場で破棄。先生からこのワクチンが普通のインフルエンザよりも強いので後で発熱の恐れを警告を受けたものの、その後、特に問題もなく週末は健やかに過ごせた。のですが、月曜日の出勤ラッシュに戻ったらメトロの中で急に悪寒がして呼吸困難となり途中下車。ホームで30分ほど休んだものの今度は嘔吐。すごい月曜日の朝となり、ふらふらしながら家に戻り休暇を取りました。悪寒と発熱が夕方まで続き夜になったら落ち着いたので翌日から出勤しました。
私が勤務する朝の勤務先の病欠扱いは欠勤3日目以降、それも医者の診断書がある時のみ。そうでない場合は有給か無給の欠勤扱い。午後からの勤務先は日雇い契約なので欠勤すると全く収入がゼロ。そのせいか、朝の同僚達は病欠すると最低1週間は欠勤する。そしてその診断書にはお約束のように「軽症のうつ」「ストレスによる心労」とある。そして長期休暇と診断書付き病欠の繰り返しでいつ働くんだろうと不思議に思う私。

夢路とみこ