中三の、2004年8月25日、彼女はいなくなってしまいました。ついに、殺されてしまったんです。その場面は私の脳裏に焼きついて、とれなくなりました。毎日毎日彼女のこと考えました。呼んだって還って来ない。哀しくて哀しくて,架空の人だけど私を救ってくれた人。その大切な人を亡くして、私はいつのまにか鬱になってました;

十一月になって、期末テストが近づいてきた時、彼女のいない日常に、「勉強しなくちゃいけない」という焦りが重なって、その夜初めて手首を切りました。その時は血が浮かび上がればお仕舞いの、リスカなんて言えないくらいの浅い傷でした。だけどその依存性は高くて、毎日の苦しいことが全部カッターに向けられて、私はリストカッターになりました。わお。

毎日のように切って、いつのまにか、手首の傷は腕にまで広がっていました;嗚呼、ゴミ箱に、血のついたティッシュが溜まってゆく日々・・・。(なんなの)切ると、少し楽になれたような気がしてやめられないのです。彼女が生きていてくれたら、私は今きっと、こんなふうにはなってませんでした。

祖父を亡くした時も、やっぱり哀しかったけど、彼女を亡くしたのはそれ以上に哀しかった。それくらい、私の中で大きな存在だった。キャラクターでも、彼女は私を助けてくれたから、何度も助けてくれたから、だから、「ありがとう。」と言いたい。数日後、私は彼女に手紙を書きました。それを燃して灰にして、風にのせて飛ばしたんです。架空でも、風が吹けば彼女に会えると信じてた。この人が還ってきてくれたら、私はそれ以上に何も望まない。

2005.07.03

戌乃刻葉月

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