私は精神病を患っており、病名は鬱病です。そして私は1つ、奇妙な癖があります。それは、リストカット。世間では略されて「リスカ」とも呼ばれています。私のリストカットは小学5年生のときから始まりましたので、もうリストカットのベテラン(?)とでも言えるでしょう。
最初は小学校の名札の安全ピンで腕をガリガリと傷つけ、少量の血液がにじみ出て終了。文字を彫ったことも覚えています。そのときはリストカットの存在は知らず、自分のその行動が病的なものとも思いませんでした。やがて中学生になり、リストカットの存在をテレビで知りました。カッターを使って切るようになったのはこの頃です。テストの点数が悪かったとき、友達とうまくいかなかったとき、部活でスランプに陥ったときなどに私は腕を切って血液を流し、気持ちを落ち着かせていました。それ以外に、急に不安になったりイライラしたときなども切っていました。
実はこの頃はまだ、切っていた場所は手首ではありませんでした。切っていたのは左腕のひじの付近。ばれることが怖かったので手首は我慢していました。そんな私の自傷行為はやむことはなく、中学3年生になるときにはもう、傷でグチャグチャになっていました。高校生になるとさらにエスカレートして、ついに手首を切るようになりました。とうとう本物の「リストカット」です。
人目は気になりましたが、それより「切りたい」という気持ちのほうが大きく、我慢できずにザクザクと切るようになりました。どうしてそんなことをするのか…?わかりません。でも、死のうと思って切っているわけではないことは確かです。手首を切り、血液を流すと、なぜか落ち着きます。どんな精神安定剤よりも効果があるのです。
ちなみにカッターは常備しており、どんなときでも側にないと不安でたまらなくなります。今現在のカッターの数は12本。そのうち7本はカウンセラーの先生に没収されているので、今私の側にある数は5本です。カッターとはもう長いお付き合いになっていますが、これからもお世話になることでしょう。
燕 弥子

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