精神科ときくと、きっと普通の方は一般病棟とは違ったイメージを抱くことでしょう。実際に私もそうでした。これは偏見というのでしょうか…。知識がない人たちにとっては、精神科は未知なる世界であると思います。
さてさて、今私は精神病を患っており、2週間に1回のペースでクリニックに通っています。通い始めてもう半年になりますが、病気は一進一退という感じで、良くなったと思ったら悪くなり、そしてまた良くなり…という感じです。
クリニックまでの道のりは意外と長く、自宅から駅まで自転車、電車を乗り継いで下車したあとは徒歩です。ちなみに一人で通っています。
クリニックにはいろんな患者さんがおり、私のように若い患者さんから60代くらいの年配の患者さんもいます。でも高校の制服で来院するのは私くらいなようで…未だに制服の患者さんは私以外見たことがありません。
患者さん一人一人の病名はもちろんわかりませんが、会計のとき、お薬の処方について看護婦さんと喋っている内容をきくと病気がわかっちゃう場合があります。抗鬱剤や眠剤に異常に興味がある私だからかもしれませんが…聞き耳をたてるのはよくないです…が、気になってしまうのですよぅ…。
大体私の行く時間帯は決まっており、午後3時前後なのですが、その時間帯はわりとすいており、待ち時間が少なくてすみます。私の主治医の先生は若い女医さんで、可愛らしい先生です。推定20代ですが、左手の薬指には指輪が光っており、結婚しているようです。先生は堅苦しい雰囲気を漂わせず、微笑みかけてきてくれるので私は安心して病状を説明できます。
処方されているお薬は今は6種類です。状態によって減ったり増えたりしますが、当初は1種類でした。それがどんどん増えていき…最高で12種類ですかね、多分…。患者さんにあうお薬がみつかるまでいろいろ処方されていくようで、まったく効果がないお薬もありましたし、効きすぎてハイテンションになったこともあります。そのへんは風邪などと違うので大変ですね、精神科の先生って…。
眠剤も同じく、その人にあうお薬あわないお薬があるので、不眠を訴える患者さんにはいろいろな種類の眠剤を処方しているようです。私の場合も、今までに7種類の眠剤を処方されており、まったく効果が得られなかった眠剤もありましたし、効きすぎて翌朝起きられなかった、なんてこともありました。
今飲んでいる眠剤は3種類で、効いている…とは言えませんが以前よりかは不眠が解消されたと思います。…というように、私は意外にも楽しい精神科ライフを送っており、「行きたくない」と思ったことは1度もありません。「治療に前向き」ということとは別だと思いますが…。といったわけで、鬱病とサヨナラするために私は今、クリニックに通院中なのです。
燕 弥子

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