「こんにちは、澤田ゆきです。
今、これを書いているのは10月18日です。
毎月18日は、私にとってとても哀しく、後悔ばかりをする日です。
私は、今年の7月18日に、小学校からの友人を亡くしました。
彼女は、優しくて頭が良くて、ほんわかした雰囲気の私の大切な友人でした。
小学校から行きたがっていた高校に合格し、全てがこれからという時に、たったの16歳で彼女は逝ってしまいました。
正直、今でも信じられませんし、信じたくもありません。
彼女がもう会えない場所に逝ってしまっただなんて、信じたくもありません。
でも、お通夜の前日に彼女の家に行った時、彼女は眠っていました。
でも、目を覚ましてはくれませんでした。
とても穏やかな顔で、本当に眠っている様で、私はただ泣く事しか出来ませんでした。
彼女は、私がリストカットをしているのを知って、不登校になった時、彼女の母親に「言葉の家に行ってあげれば良かった」と、卒業してからも後悔していたと、彼女の母親から聞きました。
そんな事を思っていてくれただなんて、思いもしませんでした。
ただ涙が出て来て、どうしようもありませんでした。
彼女が亡くなる2ヶ月前に、私達は偶然再会し、友達と3人でプリクラを撮っていました。
「またね」と言って別れたのに、彼女との「またね」は、もう二度とありませんでした。
「あの時もっと話しておけば良かった」
そんな無駄な後悔が、今でも押し寄せて、どうしようもないのです。
毎月の月命日、18日には、必ず彼女の家にお線香をあげさせてもらいに行かせてもらっています。
そこに行けば、彼女がいるような気がして不思議です。
でも、あるのは小さくなってしまった彼女です。
それが現実でした。
遺影だけが優しく笑っています。
もう私の前に彼女が姿をあらわす事はありません。
街で偶然再会して、楽しく話しをする事もありません。
もう、何も、無くなってしまいました。
何故、彼女なんでしょうか。
未来も何も無い、高校も中退した、生きていても仕方の無い私が生きていて、何故、将来があった、きっと幸せな未来があったハズの彼女が、死ななければならないのでしょうか。
私が代わりに死んだってかまいません。
彼女をかえして下さい。
そんな、誰に頼んでもどうしようもない事を、考えてしまうのです。
そんな私は、馬鹿でしょうか。
「彼女の分まで生きて」
なんて、私には出来ません。
彼女の人生は、彼女にしか歩めません。
私が彼女の分まで生きたって、何の意味も無いのです。
私の左腕には、彼女の名前が彫ってあります。
消えない様に、墨を入れて。
剃刀で泣きながら深く刻み込みました。
私が彼女を忘れる日は、ありません。
今日は、彼女の月命日です。
友人と二人で、彼女に会いに行きます。
小さくなってしまった彼女に、手を合わせに行きます。
優しく笑う遺影を見て、また私は後悔するでしょう。
もう、後悔する事しか出来ないのです。
彼女がいなくなって、もう3ヶ月がたちます。
今でも、彼女の声や、笑った顔が、消えません。
今でも、3人で最期に撮ったプリクラの中で、私達は、楽しそうな笑顔で写っています。
それを見る度、胸がしめつけられて、どうしようもありません。
どうか、「明日」があるなんて、思い込まないで下さい。
そんな保障は、どこにも無いのです。」
澤田ゆき