最もポピュラーな果実といえばりんごでしょうか。種類も多く、年間通じて食べられる人気の果物です。日本で最も多く出回っているのは「ふじ」という種類だそうで、これは「国光」と「デリシャス」という2つの種類をかけ合わせてできたものです。他のりんごに比べ、非常に甘く、また日持ちするので、流通面、栽培面でもてはやされ、今では国内生産の約半分を占めています。
りんごには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘を防いだり、腸内のガンを予防したり、血糖値を正常に戻したり、動脈硬化を防いだり、その他にも色々活躍してくれる優れものです。
さて、そのりんごから作られる「りんご果汁」ですが、これには透明なものと混濁したものの2種類あります。
りんごの皮をむいて放置しておくと、すぐに褐色になってしまいます。この変色を防ぐには食塩水につけるといいのですが、りんご果汁を作る時にも変色を防ぐため、食塩水とビタミンCを加えながら作ります。こうしてできたりんごジュースは「混濁果汁」です。つまり、食塩やビタミンCを酸化防止剤として使うわけです。
これとは別に、酸化防止剤を使わずに、褐色に変色する物質を除去したのが透明果汁です。日本では、より自然な混濁果汁が好まれるようですが、透明果汁のほうがすっきりした味わいであることは間違いないようです。
混濁成分は、りんごに含まれているポリフェノール類(カテキンなど)なのでこれを除去してはもったいない。しかも、酸化防止剤としてのビタミンC(アスコルビン酸)を添加しています。栄養面では圧倒的に混濁果汁の勝ち。あとは・・好みですかね。