サイトアイコン 常識ぽてち

[743z]右翼と左翼

1960~70年代には全盛を誇った過激派による学生運動も今はほとんど無く、当時の主役者も今は老人となりつつあります。しかし政治にはやはり党派がつきものです。日本の政治では常に安保問題が絡んできます。日本は誰が守るのか?アメリカか?自衛隊か?

その結論はまだ出ていませんが、日本人の多くは「もうそろそろ自分たちで守るしかないだろう」と思っているに違いありません。しかし日本を仮想敵国から守るには今の自衛隊かなりの力があるとはいえちょっと心もとない。もっと防衛設備を増強する必要があります。しかし安易な防衛増強は軍国主義ともとられ、これを口に出して言えば「右翼」と言われるでしょう。海外からは「軍国主義の復活」などと書き立てられます。

そもそも右翼、左翼の語源はフランス革命の時の議会での位置によるというのが有名な話です。議会は左右の翼のように議席があり、右側に座った人が右翼。左側が左翼です。右翼の議員は保守的な国粋派が多く、左翼は革新派が占めました。

それを受けて近代日本では保守的資本主義を右翼、共産主義派を左翼といったものです。街頭で大音量で軍歌を放送して天皇制を支持しているのが右翼だとかいっています。本来はそういう意味ではないのですが右翼、それも極右の実態は今なお天皇絶対であるようです。一方左翼という言葉はもっと使いません。現代社会では共産主義が廃れてしまったので右翼とか左翼とか言ってもあまり意味が無いからです。

現代社会では右翼も左翼もあまりパッとしないですが、いずれにしても右翼と左翼があって初めて両翼となります。片方だけでは飛ぶことはできませんので、政治の場では大いに激論を交わしいただきたいと思います。

モバイルバージョンを終了