[13]病棟日記-腰痛本-

昨日は試験外泊という事で自宅にて外泊した。自宅で外泊というのもヘンな話だが。試験外泊というのは入院患者に対して病院以外で生活してみて以上がないかどうかを調べる治療法なのだ。従って自宅で外泊する場合が多い。
家に帰って色々やることはあったが一番やりたかったのは図書館に行って本を借りることだった。暇な入院生活にとって本は必須だからだ。決めるのに1時間以上もかかってしまったが、5冊の本を借りてきた。その中の1冊が腰痛の本だ。
で、自分の症状と比べてみてびっくり。そのまま教科書通りの症状なのだ。椎間板ヘルニアは椎骨4番と5番の間に多いことは有史以来変わらないし、痛みの種類も同じ。検査の方法も同じだし、従って治療法も同じ。きっと手術のやり方なども同じなのだろう。きわめてオーソドックスな病気なのである。更に言うには腰痛は人類100%が持つ課題であるから病気とは言わないとも書いてあった。
腰痛は元来4本足だったヒトの祖先が2本足で立った時から抱えている持病なのだ。伝統が有る。歴史が有る。うまくつき合って行くのが正しい方法なのだ。そのうち人類は進化し腰痛のない骨格に変化していくだろう。2本足で立った時点から見ても現代人の骨格は当時から比較して進化していることが認められるからだ。
たまごや
※1997年10月29日記述

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