[14]病棟日記-病院食-
筑波学園病院の病院食は朝7:30、昼12:00、夜は6:00に出る。以前はちまたの病院食と言えば夕食が午後4:00頃に出て不評だったのだが、最近は協定が出来て午後6:00以降に出すように指導されているらしい。しかし、考えてみるまでもなく夕食を4時に出すということ自体おかしい。夕食は夕食であっておやつではないのだ。
こんな話が有る。ある病院では給食関係の労務管理上午後4時に夕食を出していた。たまたま患者に雑誌のコラムニストがいて退院したあとそんな状況を雑誌に書いた。これはウチの病院だと気が付いた院長がコラムニストに抗議した。
しかし病院長ちょっと考えてみた。自分でも思うところが有ったのだろう。夕食の時間を午後6時に変更してみた。とたんに残飯が減り片付けが楽になり、結果労務費のコストダウンに結び付いた。いままで沢山出てた残飯がほとんど出なくなったからだ。でもよく考えれば当り前である。患者は家畜ではなく人間なのだから。
ところでここの病院食はなかなかおいしい。ご飯も炊きたてだし、おかずも美味しい。それに毎日のメニューが重ならないのも嬉しい。しかもばっちりカロリー計算はされているしバランスもよい。全然動かない患者が太る心配もなく全く頭が下がる思いである。家に帰ると家の毎日の食事がいかに偏ったものであるかが誰しも気が付くであろう。
たまごや
※1997年10月29日記述