1年に1回、成瀬家では家庭環境が大荒れします。
ただ、父の積もりに積もった怒りが噴火し、家族が迷惑を被るというものなのですが。
成瀬家の基本データをご紹介しましょう。
まずは、両親、私、弟、妹、祖父母の7人家族。
いまどきちょっと珍しい3世代家庭でございます。
さて、困った父の噴火とは。
何か知らないが一方的に怒り出す(しかも突然)。
家族みんなに八つ当たりをする。
これはまだ可愛いもんでした。
今年の噴火はの代償は、
「夜10時以降、電気を使うな。
もちろん、パソコンもご法度。
そして、子供たちの世話はしない。」
・・・です。
いろいろ忙しく、帰りが夜遅くなってしまう私にとってはしんどい話。
しかも、子供たちの世話はしないって。あちゃー。です。
ま、いい年した子ども達だからいいんですけどね・・・
それに関して、母の気が滅入っていたようです。
精神的に疲れきった母はある日、こんなことを言いました。
「嫁にこなきゃよかった。」
しかし、この言葉で
私をはじめとする3人の子どもの「存在価値を否定された」と捉えた私が居たのです。
だって、母が父と結婚しなかったら
この世に存在しなかったんですから。
存在価値を否定されたショックで、またアームカットをしてしまったのです。
1箇所だけど、血がいっぱい出ました。
寂しくて、寂しくて・・・泣きました。
ある種の被害妄想かもしれませんけど、
私の心には久々に深い傷がつきました。
もう誰も、信じられない。
頼るものは何もない。
両親に対して、何か溝が生まれた夏。
強くなりたいけど、弱くてダメな自分を疎ましく思いながら
毎日を過ごしています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
次回もお楽しみに。
成瀬黎奈