はじめまして。柊彩花です。28歳です。
いつからこうなっちゃったのかな。思い返してみると私ってね普通に生きてきたことってないような気がするの。
きっといろんなことから逃げてる。ダメなことばっかりしているのに結局、誰かが側にいてくれて最後は誰かに甘えている。そんな彩花のこと聞いてください。
彩花の住んでいるところから新幹線で1時間半くらいのところに彩花の2人の子供が住んでいます。「こころ」5歳と「もも」2歳半。主人と別居して1年と2ヶ月。二人は主人と主人の両親が育てています。
先月、ついに離婚しようという話になり、今日弁護士さんのところに相談に行きました。1年半離れていたけれど子供の親権を取りたいの。別居した原因は性格の不一致と主人の暴力。
毎日、こころともものことを想って泣いたりたまに2人に会えるとお母さんぶっているくせに半年前から、既婚者の彼と同棲しています。単身赴任で彩花の町に来ている彼。月曜日から土曜日の夕方まで「夫婦ゴッコ」しているの。まっすぐな人。いつも前向きで一緒にいることがね、とても嬉しい。鬱だった彩花を救ってくれた人。薬を飲まなくても彼がいてくれたら不安に襲われることもなくなりました。
そしてもう一人の登場人物はパパ。パパって言っても父親ではありません。39歳で会社経営をしています。彩花は先月仕事をやめて今は専業主婦のような生活をしているの。生活費はそのパパからもらっています。
彼の前向きなところに惹かれて、彩花もそうなりたいって思ってる。なのに実際の私の生活はめちゃくちゃで矛盾と嘘だらけ。「離婚するんだ、私。」1年前、そう思ったとき、いろんなことがどうでもよくなったの。そんなときパパと会って贅沢な生活を見た。21歳で結婚して贅沢とは無縁の生活をしていた私。ダメになればいいと思った。だってもう28歳で人生失敗してるんだもん。どうなってもいいじゃない。そう思って私は1年前に愛人になった。
私と彼とパパと、2人のこどもとのいままでとこれから。
柊 彩花