[09]出会いはどこ?(日本編)

みなさん、「Personals」ってご存知ですか?
外国人向けのコミュニティ情報誌で、東京なら「Tokyo Notice Board」や「メトロポリス」、関西なら「Kansai Flea Market」という冊子が毎週発行されています。
その中に、「出会いの場所」というところみたいなものがあって、外国人の方が自分自身の紹介文を広告に出します。(ほとんど無料)半分以上は日本人女性との出会いを求めています。
ほとんどが英語で書かれていますが、中にはローマ字の文章で日本語を書いてくる人もいます。あと、記号のように省略して書いてくる人も多いのでわかりにくい場合もあります。例えばこんな感じです。
「ASBM Seeking JSF age 20?40」とか。わかりますか? このASBMはアメリカ人、シングル、黒人、男性という意味です。最初の頭文字を取って略して書いているのですね。白人男性ならば、「WM」、
「WCA」なら白人、クリスチャン、アメリカ人という具合です。決して間違えてはいけないのは、GUY(男性)、GAY(同性愛者)です。スペルを間違わないようにして下さいね。
このような雑誌を毎週見ていると、毎回同じ人が広告を出しているのに気がつきます。そういう人は要注意です。遊び相手が欲しいだけで女性を探しているほうが多いので、真剣な交際は望んでいません。あと日本語がやたら上手な人も遊び相手を探している可能性があります。顔写真が載っていないので(あとからメールで送ったりする場合もあり)文章で判断することになります。
中には本当にいやらしい人もいます。人妻OKとか、一夜限りだけとか正々堂々と書いています。彼達の文章にはどこか自信がありげで、「ハンサム」や「長身」という言葉を巧みに使ってきます。実際会ってみると、えーーーっ??ていうことも多いのですが・・・
私の日本人の女性の友達がパーソナルズに広告を出したところ、50人くらいの人達からメールが送られてきて、国別にファイルをしていました。どの人もいまいちだったのですが、彼女も根気よく広告を出し続け、相手を探していたところ、オーストラリア人の男性と出会い、交際を始め、結婚して、現在はオーストラリアに住んでいます。
このような雑誌は見ているだけでおもしろいので一度チェックしてみてはどうですか?英語のコラムなどもあるので、英語の勉強にもなりますよ。
谷川ともみ

[04]出逢い系でいい男発見!

数少ない情報が拠り所となるマジメ系出会いサイトにおいては、離婚歴あり、子持ち三十代後半という不利なスペックは、それなりの男性には見向きもされず、もてない男性たち(失礼!)のターゲットになってしまうのだろうか。若い独身女はハナから無理でも、三十路も後半の子持ちならいけるかもしれない…と思われているようで、私は何とも情けない気分になった。
待っていても、どうせろくな男からしか申し込まれないという現実を察した私は、写真を掲載している男性の中に好みのタイプがいないものかと物色した。数少ない文字情報の中からあれこれと想像し、検討をつける。その作業はどこか競馬の予想のようだ。それはさておき、私は自分のライフスタイルや交友関係を捨ててまで再婚する気はないようで、近隣在住者に限定してインターネットで検索。そして、ついに見つけたのだ!
がっちり系色黒で正当派の男前、仕事は今をときめくIT業界。収入もまずまず良い。写真で見るかぎり服装も普通だ。年齢は40歳だが若々しさも備えている。ただ、結婚歴が全くないことが引っかかっていた。未婚なら同様に未婚の女性を好むだろうし、この顔で未婚なら、遊び人か理想が高いのか…もしかして結婚詐欺師かもしれない?まさか勘ぐり過ぎだろうが。あれこれ早とちりなことを考えながら、とにかく当たって砕けろと思い、私から申し込みをしてみた。すると意外にも、OKの返事が来たのだ!OKをもらうと申し込んだ方(私)が支払で2000円也。
まずは写真を送ってと言われたので、私の写真を送付。自慢ではないが、実年齢よりもずいぶん若くみられるし、それ相応のルックスだと自負しているので、ここで断られるはずもなく、メールのやりとりが始まった。毎日1通ずつ。彼は仕事が終わってからPCに向かうらしい。机に向かうことの多い私は、少々物足りない気もしたが、煩わしいよりはいいだろう。嬉しくて、刺激的で、前途ある未来?に思いを馳せながら、まさか肩すかしを食らうことになろうとは…。
本城愛子