[058]鷲ノ巣村めぐり その2

ニースは町そのものが広く観光すべきところが多過ぎて1,2泊の滞在で鷲ノ巣村巡りもやろうという大急ぎの旅には向かない様です。地中海性気質に倣ってやっぱり3,4泊を目安にファニエンテ(伊語でのんびりというらしい)して下さい。
ニース発のヴァンス行きバスならばヴァンスもサン・ポールもカーニュ・シュール・メールにも行けます。同じルート上にありますが、1日で3村を回るのは大変。
まずはヴァンスへどうぞ。マティスのロザリオ礼拝堂はバス停から歩くこと15分。高級住宅地が建ち並ぶところにポツンとありますが、さすがマティスがこの地を選んだというだけあって地中海が綺麗に見えるし、周辺には芸術家も多く住んでいるようです。所々に「絵画教室」の看板やアトリエが見え、製作途中の作品が窓越しに見えたりもしました。

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[055]鷲ノ巣村

コート・ダジュールの魅力は海岸線のみならずその後方に点在する「鷲ノ巣村」にもあり。その集落は険しい山の上に所狭しと要塞を中心に家屋や商店が建ち並び天国に最も近い城下町みたいなものでしょうか。随分辺鄙な所にあるなと思いきや、歴史背景を考えると昔の人達は切羽詰って山奥に逃げ込んだのでしょう。
かつてマッサリア(現在のマルセイユ)から荒くれ者達が侵入して奪略と破壊の中、おちおちと海岸沿いでは暮らして行けなかったのかもしれません。しかしどの村も本当に山の天辺とも言える位に高い所にありニースやカンヌの中心街からバスで行ってもゆうに30分1時間は登ります。バスなのにスピードを70キロ以上も出すし、整備されているけど傾斜の上にカーブが多い。高所恐怖症の私は乗車中足がすくみっぱなし。バスは揺れるし、ガードレールが低いから一つ間違えると断崖から地中海にドボーンという事もありやはり心臓はバクバク。

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