中古車を買う時に、その程度を知るための情報源としては、外観、内装の汚れ程度、年式、そして走行距離が主な項目となります。外観がぼろぼろでも困りますし、内装がタバコのヤニだらけでも嫌なものです。年式は新しいほうがソリャいいですが、年式が古くとも走行距離が少なければ、これは「買い」かも知れません。
私が思うに、やはり中古車は走行距離が少ないほどいいと思います。クルマは走ってナンボですから。年式が新しくても社用車や業務用のクルマは10万キロを超えていたりします。クルマというのは大体20万キロは走れますが、10万キロを超えますと途端にメンテナンス代がかかってしまいます。外観はきれいでも10万キロ超えていたら、ちょっとパスですねぇ。
年式は古いのに全然走っていない車もあります。私が現愛車を買ったときは、8年落ちなのに走行距離が1万3千キロ。こりゃ少なすぎる。絶対怪しい。しかし怪しさ100%ですが、買ってしまいましたけど。試乗した感じがヤレがなく、しっかり感があったからです。
よくメーターを巻き戻ししているんだろう、というような話を聞きます。10万キロくらい走っているクルマのメーターを5万キロくらい戻して販売するのです。購入者は走行距離が5万キロということを信じてクルマを買いますが実際は10万キロ走っているクルマです。これは発覚すると詐欺罪にあたります。刑事事件です。
そんなリスクを犯して実際にメーターを戻すことが行われているのか、といいますと、これが残念ながらあるそうです。メーター戻し車を知らずに買ってしまいますと、そのクルマは今度は下取りにも出せません。仮にそのクルマを下取りに出した場合でも、メーター戻し車だとわかったら、下取りを撤回されてしまいます。走行距離が偽りであったら、下取りした会社もそのクルマは転売することもできないからです。こうなったら乗りつぶすしか選択の余地はないのですよ。
メーター戻し車を掴ませられないコツは、信用のある販売店を選ぶことに尽きますが、方法としては一回でもオークションを通った車を買うことです。オークションを通りますとその時点で走行距離が記録されます。その後流通過程でオークションに通されるたびに走行距離が順次記録されるので、その記録を検証することで、走行距離の正しさが実証されるというわけです。途中でメーターが戻されるとオークションの記録と合わなくなり、そのクルマはオークション失格になります。つまりオークション車なら安心と言うわけです。
中古車を買うときは、信頼のできる業者に常に連絡を取っておき、オークション出身の中古車を買うといいでしょう。