私の活動はどうなっているのかと言えば、まず、オーネットに入会してまもなく、居住地で開催された大勢のパーティ(酒あり・夕方開催)に出席した。そのうちの一人とまあまあ気が合い、私を気に入ってくれた様子。見た目は割と好みで性格はまじめ。こんな人と結婚したら幸せになるんだろうな、と思い込もうとしたのだが、一夜明けて酔いが醒めたら、声がタイプじゃなかったとかまじめすぎるとか、心が拒否モードに・・・。結局、二度と会うことなくお断りした。
その頃、私の本紹介書(写真有りで連絡先なし)を見て一通の気になる本紹介書(写真有りで連絡先有り)が届く。この時点でお断りする場合も多々あるのだが、それが驚くほど男前で年齢も随分若く、履歴なども良く、一気に心が傾く。なぜ、こんなに若い人が子持ちの私に?という猜疑心もあったが、早速メールで連絡を取り、やりとりが始まる。数日のメールは好感触で、期待して会ったのだが、写真と実物のギャップ、イメージしていた声のギャップを感じた。百歩譲ってそこまではいいとしても、発言や考え方の青臭さにうんざりして、終了。
この間にも色々紹介書は届いていたのだが、前出の彼の終了とときを同じくして、また気になる紹介書(写真ありで連絡先なし)が届く。私のデータは男性会員に出回っているし、毎月紹介してくれる人がいるので、次々と新しいチャンスはあるのだ。執着する理由がないというのはシステムの問題かもしれないが、好きになれないのだから仕方ない。で、気になる紹介書の人に早速オーケーの返事を出す。私の連絡先入りのデータが彼に届き、連絡を待つのだが・・・。
本城愛子
カテゴリー: オーネットの真実-結婚情報サービス体験記- -本城愛子-
シングルマザーが再婚を目指し結婚情報サービスに入会。一体どんな出逢いが待ち受けているのか?果たして再婚にこぎつくことができるのか?
恋愛・結婚市場の動向を検証しつつ、独身女性の本音と生態を描くエッセイ。
[14]サンマリエ入会者に会う。
先日、二十数年ぶりに偶然、再会した同窓生(女性)とランチをともにした。彼女は未だ結婚歴のない独身で結婚相手を探していると言い、どのように探しているのか聞くと、結婚情報サービス「サンマリエ」に入っている、と。
サンマリエは私が加入しているオーネットの競合であり、会員数はオーネットが多いとスタッフがPRしていたが、負けず劣らずの大手である。私もオーネットで結婚相手を探しているのだと告白し、私たちは年甲斐もなく?一気に結婚したい話で盛り上がった。また、彼女はオーネットに加入していた経験もあると言う。そこで、オーネットとサンマリエの違いについて聞いてみた。
オーネットは、ほぼ紹介書でやりとりが交わされるのに対して、サンマリエは小規模のお見合いが頻繁に開催されているらしく、まず最初に会ってみてから個人情報がいくのでその点がいい、と彼女は言っていた。どのくらいの頻度でお見合いがあり、どのようなシステムなのか詳細までは聞けなかったが、両社を知り、比較できる彼女はそう言う。
まあ、オーネットにも小規模なお見合いは頻繁にあるので大差ないような気もするのだが。ちなみに、オーネットでは40万近くを払い、4?5ヶ月で退会して10万ちょっとの返戻金があったそうで、現在のサンマリエは20数万円払ったそうだ。
ところで彼女は同時に4人の人の連絡先を確保してメールのやりとりから始めているらしく、その行動は、アメリカ人が著書の有名な恋愛マニュアル(タイトルは忘れた)に基づいているらしかった。たとえば、最初のデートは2時間以内など、細かいアドバイスを忠実に守っているそうだ。
4人のうちの一人とは会う前に長電話をしてしまったと言い、マニュアルに反してしまったと嘆いていた。また、その長電話の大半は沈黙が続いたとも。電話で沈黙?!4人と同時進行も、マニュアルに沿った恋愛も、電話で沈黙も私には別世界の話としか思えず、不思議な世界があるものだ、と私は感心した。
「私って恋愛運がないの」と彼女が言った言葉が妙に説得力があり・・・。結婚はもとより、恋愛にまで至らない男女が集い、結婚市場は盛況しているような気がしてしまったのだ。
本城愛子