[06]過去を記録しましょ!

バツイチの語学堪能で清楚な女性がいいました。
「男なんて本当に別れてしまえば、なんてことないですよ。使い終わったトイレットペーパーくらい要らないものです」

我が耳を疑った私です。
先ほどまで男女の泥沼で泣いていた私の連れ(女性)も、ぴたりと泣くのをやめてしまいました。

これほど露骨にいい得ている言葉は無いかもしれない・・・美しい女性の口から出た言葉は説得力ありました。

そういいきれるために。
まずはこれまでの経過記録を完璧に準備することです。
記録だけが今後を助けてくれます。

離婚の調停というのがあります。
家庭裁判所に出頭し、調停員を仲介にして離婚への条件を出し合っていきます。
これで折り合えば無事に離婚の成立となります。

一見公平そうなこの機関ですが、私の場合とんでもない調停員にあたりました。
元銀行員の男が調停員の一人でした。
有識者でもなんでもない金融上がりの彼は
「別れたこどもへの養育費の支払いは男としてむなしい」
「別れたいのは本人の希望だから、何を要求するんだ」
これをくりかえし、私が話し始めると遮ってずっと相手の要求を話します。
身に付いた職業柄か、金は出さないぞ、という姿勢がありあり。

これほどひどい例ばかりではないと思いますが、まあ、甘い期待は持たない方がいいかもしれません。

これまでの金銭の流れ、暴力などをプリントアウトしたものを提出したところ、その件についてはしぶしぶ受け入れました。
また、相手も資料を前に嘘はつけなくなりました。
口べたの私ですが、思いました。
雄弁より資料、事実なんだって。

それでも調停が終わると毎回うんざりしてしまいました。
忘れようとしている古傷がえぐられたようで、辛いのです。
惨めな顔で家に帰るのも嫌でした。
で、必ずこの日だけは贅沢を自分に許しました。
ホテルでケーキを食べて帰る。
美しいお皿に飾られた季節のケーキ。
ずっと苦しんで来た私にはその甘さは優しかった。
アンチウエディングケーキと心で呼んでました。

苦しむだけじゃ駄目、人間は甘くあたたかで柔らかなものが必要なのですね。
一緒に頑張りましょうね。

汐野 流

[05]離婚の成立条件

こんにちは、汐野 流です。

今回は法律で認められた離婚の成立条件についてです。

って言いますのは、結婚については非常に緩いんです。
ところが離婚となると、基本的に国家はさせたくないらしい。
よほどのことが無いと離婚出来ない、我慢しておれということなのでしょうか。
これはあくまで私感ですが、離婚の際、女性に厳しい。
わがまま、そんなことどこの家庭にも多かれ少なかれある、などと言われがちです、ひどい話ですが。

しかし、別れたいと思うのはそれ相応の理由があるから。
少しでも有利な離婚にしましょう。

1)双方に離婚の意思がある
2)不貞行為
3)生活費を渡さない
4)別居7年
5)行方不明3年
6)重度な精神病で回復の見込みが無い

大雑把にこんな感じです。
これは無料の法律相談で弁護士に聞いたことから書きました。

私の「一度でも暴力を受けたら別れなさい」とはだいぶ違う。(笑)

2)~6)は証拠資料が必要です。
DVについても、警察を呼ぶ、医者の診断書をとる、証拠写真などが無いと認めてもらえません。
DVも離婚の成立条件「悪意の遺棄」に該当するという弁護士もいます。
ですから、我慢せず医師にかかり、診断書をとらないといけません。

別居は、拡大解釈してみます。
たび重なる暴力のため何度も家をでたこともあり。
好き勝手にでたのではなく、暴力によりいられなかった、と証拠を残さないといけません。
短期でも証拠を残すと準じて考慮されるようです。
無駄になるかもしれなくても、証拠第一。
条規の成立条件に近づけるような資料は必要です。

結構難しいのです。
時効が5年。
別居して7年経ったときに「それは時効です」
相談窓口の弁護士に言われて、え?????っと思いました。

もういい!
と、裸一貫ではんこを押す女性は多いですね。
あんな地獄よりまし!

思いは解るけど、なんか悔しいですね。
きっちり該当しなくてもこの期間お金を入れなかった、この期間暴力のため実家に帰らざるを得なかった、などあらゆる資料作りは絶対にあなたの力になります。

たたかれたら、怖がらず家をでちゃいましょう。
変な言い方ですが、成立条件は作ろうと目標にしなきゃ。

引き返すのは恥じゃなくて勇気だと思いますよ。

汐野 流