[195]コ・ロカシオン(2)

恋人でもない異性との共同生活に抵抗があるか、というとそうでもない。私達の場合、抵抗もなければ危険もない。同棲だったらやっぱりいつも身支度を綺麗にして捨てられないように努力しなければならないのでしょうが、私は引っ越した当初からすっぴん顔を見せ、大食漢の大酒呑み、朝帰りも何度かしたので隠す所がない。
彼の15年間に及ぶ歴代共同生活相手は全て女性。日本人女性も多く、そのプロフィールも様々。入居した日には、過去の入居者の日本人女性が遊びに来ていてその暮らし振りなどを聞かせてもらった。たまたま私の入居先が良かったというかもしれない。中には語学交換と証して日本人を食べ漁る男性も多いのは事実だし、コ・ロカシオンでレイプというケースも少なくはないらしい。しかし、これらが全て男性側に非があるかというと、そうでもない。私が昔いたアメリカでは「イエロー・キャブ」と言葉が流行してたくらいだから。喧嘩両成敗であるように、男女の性的関係においてどちらかの非を追求するのは難しい。

“[195]コ・ロカシオン(2)” の続きを読む

[166]健康第一

足が痛い、4年前の船の事故でズレた足の関節が2年ぶりに痛み出した。今年は冬が長く気温が中々上がらないせいか特にきしむ。幸いな事にかかりつけの内科医が去年、廊下を挟んでお向かいにクリニックを開いた。ドアを開けたら「先生助けて~」が言える。でも、この国の医療システムは「痛いから、先生助けて~」が通用しない。ここではみんなかかりつけの内科医がいてその先生の処方箋を持って専門医のところに行きます。内科医は簡単に予約が取れるもののその先の専門医がなかなか取れない。私の足の専門医は市内だけどちと遠い。予約を入れたら1ヶ月待ちと言われ、痛み止めもないまま泣く泣く待つ事に。
欧米人とアジア人では体温に差があり構造も若干違う。だから欧米人に効果覿面の薬でも私には副作用を起こす位に刺激的だから医薬品には要注意。それ以上の注意が必要なのはどう具合が悪いのかをきちんと説明する事。日常会話の仏語には慣れたけど医療用語はさっぱり。やっぱり手放せないよ、冊子「急病パスポート」病院では電子辞書よりも役に立つ。
足の痛みは別として、やはり日頃からのしっかりとした健康管理のために私は食生活に気を遣います。仕事柄、外では美味しいものをたらふく食べ、ざるのように飲みの大食漢だから、うちにいる時は厳格とまでは行かないものの慎ましくしようと心がけています。

“[166]健康第一” の続きを読む