[080]ダルシー公園

その昔ディジョンには6つの門があったと言われます。そして大公宮殿前にあるリベラシオン(開放)広場にはルイ14世紀が騎乗した銅像があったそう。でもそれらはフランス革命やその後の戦争によって破壊され唯一残ったのが観光局付近にあるギョーム門のみらしい。
そのギョーム門がディジョンの表玄関とするならば、そのすぐ傍にあるダルシー公園は玄関先の庭という所でしょうか。さすがブルゴーニュの首都ディジョンの表玄関というだけあって立派なもの。駅前のロータリーを玄関とは思わないで下さい。大豪邸というものはいつも奥まで入らないと玄関は見えないものです。
この公園の魅力はまず入り口から見える美しい泉です。写真を撮るなら是非ここを背景にして。ニームにあるフォンテーヌ庭園のミニ版のようなもの。また入り口傍にある北極熊の象がほんわかしてかわゆいのですが、これはソーリュー(先日亡くなられたミッシュラン3つ星シェフ、ロワゾーさんの店がある村)出身のポンポンの作品。作者の名前もほんわかしていますが、ポンポンって誰って感じですか。ポンポンの作品はパリ、オルセーにもありこれも入り口付近。ライオン像です。彼は獣医大学の解剖室でデッサンを執り動物の特徴を学んだそうです。

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[079]ラルキュビューズ庭園

私が住んでいるアパルトマンは私にとって最高の立地条件が整っています。まず駅まで徒歩10分、勤務先まで徒歩15分、語学学校まで愛用のチャリをかっ飛ばせば20分位というもの。市街のレストラン街やカフェにもそれ程遠くないから少々夜遊びしても歩いて帰れる位に近くて安全。
元メイド部屋だったのを改築したらしく、12畳位のスペースに簡易キッチンと簡易シャワーと簡易洗面所が全て納まっている。機能的だけど、ちと辛い。もう少し家賃を出せば広い二間の所には移れる。経済的にも可能だけど、やっぱりここが好き。私も10代の頃に米軍基地でメイドをしていた時代があり、この部屋にいるとあの頃のファイトと勇気が湧いて来る。
ここが好きな理由は他にもあり。まず、フランス人の割には大家さんが良い人。やれ停電だ、内側からの鍵が開かなくて外に出れない、大事な会議に出席出来ないと電話するとすぐに飛んで来てくれる。それを周辺の日本人の知り合いに言うと「あっぱれ。その大家さん」と言ってくれる。確かにうちの大家はすごい。すごく面倒見が良いので他の日本人の店子の苦労話を聞くと私はラッキーと思う。

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