[56]先生方

2019年3月21日

第56回
■先生方
担任の先生は卒業するまで替わりませんでしたが、専門的な授業には専門の先生てした。「体操」「水泳」「音楽」「図画」などでしたが、「修身」は時折校長先生が授業を担当することもありました。
しかし、担任の先生は生徒には厳しかったですね。教室に入って先ず出欠を取りますが、呼ばれたら起立して「ハイ」と答えなければなりません。
また授業が始まったら、子供達ですから机の下で何やらゴソゴソとスル者も居ます。だから先生は両手を拳を作って机の上に出していろ・・と云います。両手を机の上に差し出しているのですから手悪さのしようがありませんね。
ですけど1クラス60人もいる訳ですから2人や3人はひねくれた奴もいます。先生はそれらの生徒にはチャンと目を付けていて、もし他の生徒に影響するような事をしたら絶対に許しません。
ある日その生徒はふてくされた様な態度で、云われた様に両手を机の上に出して居ませんでした。先生が注意をしても云うことを聞きません。すると先生が「廊下に出て立っていろ」と云いましたが、云うことを聞きません。
すると先生がツカツカと生徒の側に行って、腕を掴んで廊下に出そうとしましたが、それでも本人は座ったままで動こうとしません。怒った先生が引きずり出そうとしますと、生徒は机にしがみついて動きません。今度は先生は生徒を机毎引っ張り出してしまったのです。
そして終日廊下に立たされていました。机ごとです。授業が終わって生徒は職員室に呼ばれましたが、きっとうんと油を絞られた事でしょう。だけど次の日にはケロリとして、何もなかったような顔をして出席してましたし、昨日のようなことは起きませんでした。
又、生徒同士で喧嘩をすることもあります。廊下に出て取っ組み合いの喧嘩をすることもありますが、他の生徒は見ているだけで手を出しません。級長が「止めろ」の一言で大抵は止めます。「喧嘩両成敗」と云うことで理由は聞きません。又いくら喧嘩をしても相手に怪我を負わせるようなことは絶対しません。そこら辺のことは皆心得て居ましたから・・。
唯一度だけこう云うことがありました。廊下で大喧嘩をしている子が、はずみで校舎の窓ガラスに首を突っ込んでしまった事がありました。勿論ガラスで血だらけです。すぐに級長は医務室に駆け込んで衛生担当の先生を引っ張って来ました。幸いに傷は大したことはなく、絆創膏を貼っただけで終わりましたが怪我をさせてしまった生徒は「ごめんね」と謝っていました。先生も親に知らせる程もないと思ったのでしょう。何事もなく終わったようです。
此の当時は「ドス=短刀」を持っていても良い時代でしたが、喧嘩には絶対に使わなかったようです。まさかヤクザではありませんから九寸五分・・なんてものは持っては居ませんでしたが、四、五寸くらいのものは鉛筆削りとして持っていましたね。
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