[64]子守と買い物

2019年3月21日

第64回
■子守と買い物
大抵お使いに行くときは、負ぶい紐(兵児帯みたいなもの)で小さな子を背中におんぶします。そしてヨチヨチ歩きの子の手をつないて、風呂敷を持って、母からの買い物のメモとお金を持って出かけます。まだ10才の子にですよ。
大抵「八百屋」と「肉屋」です。後は大抵姫間のうちに天秤棒を担いだおじさんがご用聞きに来ていましたが、「八百屋」「肉屋」はご用聞きはありませんでした。
買い物は家から歩いて五分くらいの近いところに商店街がありましたから、大変なことはありませんでした。なるべく遠い店から買い物を始めます。うまい具合に「肉屋」が一番遠かったから、そこで、豚コマだの豚ひき肉だのを買います。牛肉はまず買ったことはありません。高いからです。
当時は「尺貫法」の時代です。豚コマ匁・・豚ひき肉何匁下さい・・と云う時代です。1貫目=3.75Kgです。大抵普通は100匁単位の表示でした。100匁=375gですから大抵30?50匁の買い物が多かったようです。
次は「八百屋」です。当時の食生活は野菜が主でしたから、八百屋での買い物は多かったです。しかも虫食いだらけの野菜が多かったですね。虫が沢山食っていた方が美味い・・だなんて云ったりして。「栗」なんて小さな穴の開いてるものが多かったですね。茹でてみると大抵大きな虫が入っていたりして・・
兎に角「八百屋」の買い物は、大根、蓮根、ニンジン、玉葱、白菜、ゴボウ、小松菜、芋がら、ジャガイモ、サツマイモ、等多彩です。風呂敷も結構大きくなり、家に帰るまで子供は背負っているは、手を繋いでいるはで一苦労でした。母は機嫌が良いときは、10銭くらいのお駄賃をくれることもありました。
注)匁=もんめ
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