私はどちらかというとセダン派。つまりエンジンを積んだボンネットがあり、ドアは4枚あリ、密閉できるトランクのあるクルマがいい。いろいろ乗り継ぎましたがやはりセダンに落ち着く。本当は2シーターのスポーツカーが運転しては楽しいですが、家族を乗せるとなると2シーターではどうしようもない。そこで運転性能はそのままに維持したセダンと相成るわけです。
レガシーやアコードワゴンのようなワゴンでもいいのでは?という意見もおありでしょう。しかし、キャビンを後ろに伸ばしたワゴンは、後輪から騒音を拾うし、ボディ剛性は落ちるし、ガラス部分が多くなった分重くなります。そしてなぜか値段も高くなる。ということでそんなに荷物を積まないのなら、ワゴンよりセダンのほうがいいのです。中古のボルボなんてワゴンとセダンじゃ50万円も差があります。当然ワゴンのほうが人気があるため高い。
しかし、セダンで事足りるのは子供が小さいうち、しかも4人家族が限界。子供が大きくなり、おじいちゃんおばあちゃんも参加するとなったら定員5人のセダンではチトつらい。
そこでセダンに代わって今やファミリーカーの主流となりつつあるのがミニバン。車内の居住性は7人乗りが当たり前で、以前はもったりしていた走行性能や装備も、セダンに負けないレベルとなってきています。
3リットル以上のエンジンを積むエルグランドやトヨタの新型アルファードなど上級クラスのミニバンはクラウンやセルシオに匹敵するクオリティを誇っていて、ここまで来るとなにもセダンでなくてはならないという理由はもはやありません。しかしこれらLLクラスと呼ばれる最上級ミニバンはとてもデカイです。デカイのにミニバン?
そのほか人気ミニバンとしてはトヨタのエスティマ、ホンダのオデッセイやストリーム、マツダのMPVなどがあります。居住性を選ぶならエルグランドやアルファードなど背の高いミニバンがよろしい。走行性や安定性を選ぶなら、背の低いオデッセイやMPVがいいでしょう。やはり全高は低いほうが運動性能はいいです。エスティマを買うなら先進のエスティマハイブリッドがステータスがあって自慢げでいいと思います。
LLミニバンとの前身は日産キャラバンだったりホーミーだったりハイエースだったり、つまり元の辿ればワンボックス商用車。ベースが商用車だけにどんなに豪華に着飾っても走り出せば、足はタコだしエンジンはウルサイしと、やはり商用車の素性は隠せなかったものです。その反省から最近は乗用車として最初から設計するようになりました。そしてやっとそのダサさから脱皮したようです。